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唐船
「唐船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
唐船の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
門戸は全く鎖されたようであるが、それでも一つの窓だけは開かれていた。 はじめて
唐船があの長崎の港に来たのは永禄年代のことであり、南蛮船の来たのは元亀元年の昔に....
「長崎の印象」より 著者:宮本百合子
た昔の浜辺から此処迄は近かったに相違ない。海路平安という文字を刻された慈海燈は、
唐船入津の時、或は毎夜、一点の光明を暗い夜の海に向って投げかけた。海上から、人の....
「長崎の一瞥」より 著者:宮本百合子
高く櫓形に石を組みあげた上に、四本の支えで燈籠形の頂がつけられて居る。恐らく昔、
唐船入津の時節、或は毎夜、そこに燈明が点ぜられたものであろう。大体、この福済寺か....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
いさい》の宅へ立廻ったところを難なく捕縛された。 陳東海は、宝暦の初めごろから
唐船の財副《ざいふく》になって交易のため幾度となく長崎に来、宝暦十一年から明和二....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
にこの年の暮には、妙な咳の病が大流行して、死ぬ者が多かった。そしてこの奇病は「遣
唐船が海の外から持って帰った“天龍寺|風邪”だ」と世間はいった。これなどもまたい....