唐芋[語句情報] » 唐芋

「唐芋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

唐芋の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜の靴」より 著者:横光利一
の長男は帰って来ない。遠山にもう雪がかかっているのに。 銀杏の実が降って来る。唐芋という里芋と同じ芋は、ここでは泥田の中で作っているが、清江はこれを掘りに朝か....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
深夜を怯やかしながら、雁の啼き渡るのもこのごろである。で、八百屋の店先などへは、唐芋や八つ頭や蓮根などが、牛蒡や青蕪と位置を争ってその存在を示すようになり、魚屋....
岡ふぐ談」より 著者:佐藤垢石
ってこれにも料理の法がない。 そこで、ありきたりのすき焼き鍋に入れ、葱と春菊と唐芋とを加役として、ぶつぶつと立つ泡を去るために、味噌を落としたけれど、少しくさ....
濁酒を恋う」より 著者:佐藤垢石
俤がなつかしい。土塀のそばに、枯れた桑の根っ子が燃えていた。私ら子供は、その火で唐芋の親を焼いて、ほかほかと皮を剥いて食べていた。 村の役場も、洋館建てになっ....