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「唐詩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

唐詩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
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船医の立場」より 著者:菊池寛
こうきょう》、和蘭文典前後訳鍵《オランダぶんてんぜんごやくけん》二|冊《さつ》、唐詩選掌故《とうしせんしょうこ》二|冊《さつ》、抄録数冊《しょうろくすうさつ》と....
さようなら」より 著者:田中英光
世界を選ぶ、いままでの日本人らしい袂別《べいべつ》な言葉だ。 「人生足別離」とは唐詩選の一句。それを井伏さんが、「サヨナラダケガ人生ダ」と訳し、太宰さんが絶筆、....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
食がその熊を見せてくれる。さらに百銭をあたえて白紙をわたせば、飼い主は彼に命じて唐詩一首を書かせてくれる。まことに不思議の芸であった。 ある日、飼い主が外出し....
春昼」より 著者:泉鏡花
迎えよ、と睨むばかりに瞻めたのでござるそうな。些と尋常事でありませんな。 詩は唐詩選にでもありましょうか。」 「どうですか。ええ、何んですって――夢に家門に入....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
も「ただ見る碧水の流るるを」とか、「ただ碧水の流るるを見る」とか吟じたがり、現に唐詩選にもそのように出ているはずなのを、この筆者は「唯見碧流水」と書いている。碧....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とすれば、それはレコードの誤りで、茂太郎には何の罪もないことでした。 彼はこの唐詩を高らかに吟じつつ、海岸を走り戻りましたが、詩が尽きて、道は尽きず、次にうた....
死者の書」より 著者:折口信夫
さで、母は死に、父は疾んで居る太宰府へ降って、夙くから、海の彼方の作り物語りや、唐詩のおかしさを知り初めたのが、病みつきになったのだ。死んだ父も、そうした物は、....
「グッド・バイ」作者の言葉」より 著者:太宰治
唐詩選の五言絶句の中に、人生足別離の一句があり、私の或る先輩はこれを「サヨナラ」....
上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
りに疲れながら、上海の騒音が睡眠の妨害をなすことに不平ばかり云っており、加藤君は唐詩選の中などの愛詩を口ずさみながら、目覚むるばかりの美人に逢えない不運をかこっ....
首頂戴」より 著者:国枝史郎
が側にある。その横に短冊が置いてある。 乞食スラスラと認めた。 「読んでごらん唐詩だ」 「風蕭々易水寒シ」 「壮士一度去ッテ復還ラズ」 膝元に青竹が置いてあ....
わが妻の記」より 著者:伊丹万作
三本しかない。そのうちの一本は私が描いてやつたものである。絵は梅の絵で、右肩に『唐詩選』の句が賛にはいつている。それがちようどお太鼓の所一ぱいに出る。地は黒じゆ....
悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
来る風の涼しさと云ったら」 茶店に休んで、青竹の欄干に凭りながら、紺地に金泥で唐詩を摺った扇子で、海からの風の他に懐中へ風を扇ぎ入れるのは、月代の痕の青い、色....
妾宅」より 著者:永井荷風
には求めても求められまい。論より証拠、先ず試みに『詩経』を繙《ひもと》いても、『唐詩選』、『三体詩』を開いても、わが俳句にある如き雨漏りの天井、破《やぶ》れ障子....
十九の秋」より 著者:永井荷風
重陽の節に山に登り、菊の花または茱萸《ぐみ》の実を摘《つ》んで詩をつくることは、唐詩を学んだ日本の文人が、江戸時代から好んでなした所である。上海の市中には登るべ....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
、いって来てもいいか知ら?」 「いって来たらいいじゃないか!」 と、父は好きな唐詩撰を読んで、殊に機嫌がいいのです。 「だっていけばスグには帰れませんから、三....