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唐錦
「唐錦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
唐錦の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
なかなる花野《はなの》を惜気《おしげ》も無く織り込んだ綴《つづれ》の丸帯にある。
唐錦《からにしき》小袖《こそで》振袖《ふりそで》の擦《す》れ違うところにある。―....
「行人」より 著者:夏目漱石
も佩《は》いていた。あるものは袖口《そでぐち》を括《くく》った朱色の着物の上に、
唐錦《からにしき》のちゃんちゃんを膝《ひざ》のあたりまで垂らして、まるで錦に包ま....
「源氏物語」より 著者:紫式部
み》の筆で、詞《ことば》書きは貫之《つらゆき》がしている。紙屋紙《かんやがみ》に
唐錦《からにしき》の縁が付けられてあって、赤紫の表紙、紫檀《したん》の軸で穏健な....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
きてしまっていた。まさしく邪道とはこのことだろうし、まだその上に芝居小屋借りて、
唐錦めく大風呂敷までひろげようとは。 (師匠圓生のあのころの悪口は別としても、柳....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
うちに、多勢の中から名工も詩人も出たので、結局する所は庭前の池の金魚に、竜田だの
唐錦だのと名を附けて、朝夕その頭数を勘定しているような世中になっては、もうカワセ....