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唐鍬
「唐鍬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
唐鍬の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狼森と笊森、盗森」より 著者:宮沢賢治
の、けらを着た百姓《ひゃくしょう》たちが、山刀《なた》や三本鍬《さんぼんぐわ》や
唐鍬《とうぐわ》や、すべて山と野原の武器を堅《かた》くからだにしばりつけて、東の....
「土竜」より 著者:佐左木俊郎
んで行って、冬籠りの薪を蒐める役を、自ら引き受けていた。 梅三爺は、自慢の重い
唐鍬を振り上げ振り下ろしながら、四年前に、――この村にいたのでは、何時まで経って....
「虔十公園林」より 著者:宮沢賢治
はまるでよろこんですぐにまっすぐに家の方へ走りました。 そして納屋《なや》から
唐鍬《とうぐわ》を持ち出してぽくりぽくりと芝《しば》を起して杉苗を植える穴を掘《....
「競馬」より 著者:犬田卯
もう警戒の眼を光らしていたのである。 「今日は山だ!」 仙太は根株掘りの大きな
唐鍬を肩にして逃げるように家を出た。台所で何かごとごとやっていた妻の眼がじろりと....