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「唐門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

唐門の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
丹下左膳」より 著者:林不忘
んしゃ》は大工が誰で、蒔絵《まきえ》が円斎《えんさい》、拝殿、玉垣《たまがき》、唐門《からもん》、護摩堂《ごまどう》、神楽殿《かぐらでん》、神輿舎《みこしや》、....
長崎の印象」より 著者:宮本百合子
の山門を潜り石段を登ると、風化作用によって一種趣のついた石欄がある。奥に、朱塗の唐門があり、鍵の手に大雄宝殿――本堂となっている。古色を帯びた甃の上の柱廊を以て....
長崎の一瞥」より 著者:宮本百合子
と、櫛比《しっぴ》した町々の屋根が展開される。 今籠町の黄檗宗崇福寺へ行って、唐門《からもん》前の石欄から始めて夕暮の市を俯瞰した時、その心理的効果がはっきり....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
汀《いしだゆうてい》の筆、次は秋草の間、狩野山楽《かのうさんらく》の筆、あれなる唐門《からもん》は勅使門でございます、扉についた菊桐の御紋章、桃山時代の建物、勅....
オランウータン」より 著者:豊島与志雄
。 三百年近くにもなろうという古い建物で、銅の瓦で葺いた屋根は一面に白くさび、唐門からぐるりと練塀をめぐらして、拝殿神殿の神域をかこい、仁王門にはたくさん鳩が....
母親」より 著者:豊島与志雄
子は買物袋をさげ、喜久子の手を引き、人込みの鋪石道をさけて、屋台店の後ろを通り、唐門をくぐって行く。 そこで、はたと当惑する。 拝殿の前には、太い綱が二本張....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、スリだスリだ!」 「ちぼ! ちぼッ!」 人の声だか自分の声だか分らない。西門唐門のまわり、七堂|伽藍を狂気のように走り巡った。と、出会い頭に、猫門の前で、バ....