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唐音
「唐音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
唐音の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
エピデミカ》』にプリニの説を破り居る。李時珍いう虎はその声に象《かたど》ると、虎
唐音フウ、虎がフウと吼《ほ》えるその声をそのまま名としたというんだ。これはしかる....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。御承知でしょう、九州の広瀬淡窓によって起された調子なのです」 「なるほど」 「
唐音のことは暫くここに論ぜず、朗詠のことも暫く置き、ちかごろでは、この淡窓流と、....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
れを読んでくれ」 渤海の国書を突き出した。 李白は一通り眼を通した。 「では
唐音に訳しましょう」 そこで彼は声高く読んだ。 「渤海|奇毒の書、唐朝官家に達....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
産で俗に Watermelon と呼ばれる。 スイカは水瓜の意ではなく、西瓜の
唐音から来たものであることが寺島良安《てらじまりょうあん》の『倭漢三才図会《わか....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
である。 キキョウの図 リンドウ リンドウというのは漢名《かんめい》、龍胆の
唐音《とうおん》の音転《おんてん》であって、今これが日本で、この草の通称となって....
「法然行伝」より 著者:中里介山
ことを法然に尋ねた処、 「源空も毎日阿弥陀経三巻を読みました。一巻は呉音、一巻は
唐音、一巻は訓でありました。けれども今は一向称名の外には他のことはいたしません」....