» 

「唖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

唖の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
した事でございます。盲目《めしい》が見えましたり、跛《あしなえ》が立ちましたり、《おし》が口をききましたり――一々数え立てますのも、煩わしいくらいでございます....
袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
句《あげく》の果にその身の恥をのめのめと明るみに曝《さら》されて、それでもやはり《おし》のように黙っていなければならないのだから。私は万一そうなったら、たとい....
煙管」より 著者:芥川竜之介
共の所望がうるさい。以来従前通り、金の煙管に致せと仰せられまする。」 三人は、然《あぜん》として、為す所を知らなかった。 七 河内山宗....
湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
。彼女は現に僕の顔へ時々素早い目をやりながら、早口に譚と問答をし出した。けれども《おうし》に変らない僕はこの時もやはりいつもの通り、唯《ただ》二人の顔色を見比....
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
過日もさる物識りから承りましたが、唐土《もろこし》の何とやら申す侍は、炭を呑んで《おし》になってまでも、主人の仇《あだ》をつけ狙ったそうでございますな。しかし....
おしの」より 著者:芥川竜之介
そうな憎悪《ぞうお》とである。神父は惘気《あっけ》にとられたなり、しばらくはただ《おし》のように瞬《またた》きをするばかりだった。 「まことの天主、南蛮《なん....
羅生門」より 著者:芥川竜之介
に、ぼんやりした火の光をうけて、低くなっている部分の影を一層暗くしながら、永久に《おし》の如く黙っていた。 下人《げにん》は、それらの死骸の腐爛《ふらん》し....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
られた女たちの中へ、仰向《あおむ》けさまに転がってしまった。 女たちは一瞬間、《おし》のように顔を見合せていたが、やがて誰から笑うともなく、愉快そうに皆笑い....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
る。それから子供は男女を問わず、両親の意志や感情通りに、一日のうちに何回でも聾とと腰ぬけと盲目とになることが出来るのである。それから甲の友人は乙の友人よりも貧....
忠義」より 著者:芥川竜之介
しかけたが、彼は、また黙って、うす暗い空へ眼をやってしまった。そのほかは、勿論、《おし》のように口をつぐんで、じっと襖障子《ふすましょうじ》を見つめている。顔....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
帰したと云う、今更らしい絶望の威力を痛切に感じたからでしょう。しばらくは二人とも《おし》のように口を噤《つぐ》んだまま、天を覆して降る豪雨の音を茫然とただ聞い....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
迷子のように、ちかちかとささやかに音を立てるばかりで、他のすべてのやつらは残らずだ。快活らしい白いの群れの舞踏――それは見る人を涙ぐませる。 私はさびしさ....
杜子春」より 著者:芥川竜之介
は、「決して口を利くな」という鉄冠子の戒めの言葉です。そこで唯|頭を垂れたまま、のように黙っていました。すると閻魔大王は、持っていた鉄の笏を挙げて、顔中の鬚を....
初雪」より 著者:秋田滋
良人は、自分の邸に煖房を据えつけようなどと云う突飛な妻の言葉を聞くと、しばらくは然としていたが、やがて、胸も張り裂けよとばかり、からからと笑いだした。銀の器に....
良夜」より 著者:饗庭篁村
の傍らへ下ろされたり。この時の予はもとの新潟県下第一の豪傑穂垂周吉にあらずして、然たる癡呆の一書生なり。馬車の動揺に精神を撹乱し、単純なる空気を呼吸したる肺臓....