唖鈴[語句情報] » 唖鈴

「唖鈴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

唖鈴の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
巴里祭」より 著者:岡本かの子
立てゝ、のそ/\キャフェの軒の下に避難しに行く。その後に残した道のはたの大きな鉄唖鈴を子供達が靴で蹴っている。 広場の中央と、遥か離れた町の片側とに出来ている....
細木香以」より 著者:森鴎外
うと思って、願行寺の門を入った。門内の杉の木立の中に、紺飛白の浴衣を著た壮漢が鉄唖鈴を振っていて、人の来たのを顧みだにしない。本堂の東側から北裏へ掛けて並び立っ....
決闘」より 著者:神西清
れない。だが僕はまだそこまでは堕落していないね。忍耐修行がしたくなったら、僕なら唖鈴か荒馬を買う。人間を使う気はしないね。」 サモイレンコは氷を入れた白葡萄酒....
子をつれて」より 著者:葛西善蔵
ばなかった程、恐ろしい意外のことであった。鑵の凹みは、Yが特に、毎朝振り慣れた鉄唖鈴で以て、左りぎっちょの逞しい腕に力をこめて、Kの口調で云うと、「えゝ憎き奴め....