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唯空
「唯空〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
唯空の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三人の双生児」より 著者:海野十三
まった。さしあたり先ず何を考え何から手をつけてよいのやら、まるで考えが纏らない。
唯空しく真一の屍体を眺めているばかりだった。 そのうちに少し気が落着いてきた妾....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
明るく硝子戸を照らしていましたが、先刻見えた怪しい鬼影は、まったく見当りません。
唯空しく開いた入口の外は木立の影でもあるのか真暗で、まるで悪魔が口を開いて待って....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
濁る、我は高し、汝は卑しと言わぬ許りの顔色して、明らさまに之を辱しむるが如きは、
唯空しく自身の品格を落すのみにして益なき振舞なれば、深く慎しむ可きことなり。或は....
「物理的空間の成立まで」より 著者:戸坂潤
するものと云わねばならぬ。併し実際吾々はかかる四次元の表象を持ち得るのではない。
唯空間内の球という形像が実はリーマンの空間を意味すると自らに約束し得るに過ぎない....