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「唯美主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

唯美主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
に意味するように考えられた。然るに「芸術」はそれ自ら「美」を意味する故に、此処に唯美主義とか、芸術至上主義とかいう言葉が、必然に異端的の快楽主義や、反基督の悪魔....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
きもの」という言葉を用いるのである。――そこでこの論理的象徴主義は確かに、一種の唯美主義と関係があるに相違ない。そして多分それは暫く前のわが国に於けるロマンティ....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
のものはコンジェニアルなのである。だからこの関係を無視すると、文芸は浪漫的空想や唯美主義的なものになって了うし、社会科学では文化闘争の実践というような問題は消え....
親鸞」より 著者:三木清
いうのである。無常は美的な観照に融け込む。仏教は特に平安朝時代の文学においてその唯美主義と結びつき、かつこれに影響を与えたのである。かくして無常感は唯美主義と結....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
ドがその初期に於て主張した「自然は芸術を模倣する」というあの途方も無く阿呆らしい唯美主義論を不図信じなければならないような気持になったことを告白する。と云うのは....
ゴッホについて」より 著者:三好十郎
しての理論や構築や作為はないように見える。 「解釈」から絵を描けば、一方において唯美主義やデカダンスが生れ、一方においてキュービズム、アブストラクト、シュールそ....
昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
派の継承である。そしてこれらの根幹をなす主張は、「芸術のための芸術」主義であり、唯美主義である。そしてこの潮流の陰に常に隠見するのは横光利一の姿である。彼をとり....
伝通院」より 著者:永井荷風
漲《みなぎ》る熱情の感化に外ならない。哥沢節《うたざわぶし》を産んだ江戸衰亡期の唯美主義《ゆいびしゅぎ》は私をして二十世紀の象徴主義を味わしむるに余りある芸術的....