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唯識
「唯識〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
唯識の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二人の友」より 著者:森鴎外
この間に私は安国寺さんにドイツ文の哲学入門の訳読をして上げる。安国寺さんは又私に
唯識論の講義をしてくれるのである。安国寺さんを送り出してから、私は夕食をして馬借....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
と呼声戸口にせわし。 第十 如是本末究竟等 上 迷迷迷、迷は
唯識所変ゆえ凡 下碑が是非|御来臨なされというに盗まれべき者なき破屋の気楽さ、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を究めるもまた容易ならぬ論議を生じて参るのでございましょう。同じ薫習の見方でも、
唯識論《ゆいしきろん》の方と、起信論の方とは大分ちがいまして、
唯識論の方では、能....
「巷談師」より 著者:坂口安吾
いつか読んだ将棋雑誌の某八段の説によると、こういうのを六十二級というのだそうだ。
唯識三年|倶舎七年と云って、坊主が倶舎論を会得するには七年かかるそうであるが、こ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
き独逸のヴントなどの心理学と一致するところありて、実におもしろく存候。其外仏教の
唯識論とハルトマンとの間などにも余程妙なる関係あり。此の如き事を考ふれば、私の如....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
。 八 それから学問としての仏教でありますが、倶舎(実在論)
唯識(理想論)というような類、そういう類の註釈というものが仏教研究には大事なもの....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
学者は、私は日本の仏教学者よりえらいだろうと思う。日本にも天台の宗義に精しいとか
唯識あるいは真言の宗義に精しいというえらい学者は沢山ありますけれども、仏教全体に....
「濫僧考補遺」より 著者:喜田貞吉
た事は、前考にも述べておいたが(九巻三、二号二頁)「執政所鈔」三月十五日春日御塔
唯識会始事の条に、人供の中に、 了歟。 とある文を見出でたから、ここに補っておく....