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唱導
「唱導〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
唱導の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
いりました。国家主義がだんだん発展して来て、フランス革命のときは一時、世界主義が
唱導されました。ゲーテやナポレオンは本当に世界主義を理想としたのでありますが、結....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
て怨《うらみ》を抱《いだ》くこととなったが、終に或機会をもって、彼は新宗教を輸入
唱導して国教を顛覆し、且つまた詭弁を弄して青年の思想を惑乱する者である、という事....
「バルザックについてのノート」より 著者:宮本百合子
るものではない。既に自然主義にはおさまれず、さりとて自身の伝統によって内田魯庵の
唱導したような文学の方向にも向えず、新しい方向に向いつつ顫動していた敏感な精神の....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
する。併し他のもっと冷静な経済学者達は、そんな危険なものではなくて単に統制経済を
唱導するものに他ならぬと云うのである。国家社会主義が、如何に社会主義という名が付....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、もう少し手強く江戸の内外を荒して、全くの混乱状態に陥れるに越したことはないと
唱導するものもある。 もう少し手強く江戸の内外を荒すというのは、つまり以前より....
「人形の話」より 著者:折口信夫
ひひな」自身が物語をしているというふうに理解する。従来日本の民間に行なわれている
唱導文学の聞き方からいうと、どうしてもある一種の神事にあずかる人、すなわち「ほか....
「文学の曇天」より 著者:豊島与志雄
くあらねばならないという具体的実践的規範を提出しはしない。 随って、自由主義の
唱導は、何等かの権力的統制の過重を思わする。実際、何等かの権力的統制の過重なしに....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
いない。そんなものばかり流行する世の中だ。政治だってそうでしょう。真実だ真実だと
唱導されるものが、みな嘘っぱちで、嘘だ嘘だと
唱導されるものが、みな真実ですからね....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
けれど、やはり日本の詩壇は、依然として象徴詩の時代である。 存外早く定型律破壊を
唱導する所謂破調の詩の時代が来た。この長い年月に整理すべきものは整理しながら、や....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
を奉ずる婦人団体へ入って居た。其の団体は大戦当時ですら敢然不戦論を主張し平和論を
唱導して居たが大戦|終熄後は数万の未亡人を加えて英国の一大勢力となって来た。やが....
「尊攘戦略史」より 著者:服部之総
藩の権力を伸張せんとする雄藩ブロックの戦略語として襲用された。 斉昭の尊王攘夷
唱導は、たまたまその子|慶喜《よしのぶ》の将軍職立候補と時を同じうしてなされた。....
「法然行伝」より 著者:中里介山
虚仮《こけ》の行者だろう」といった。 その後四十九日の仏事に、法然が請われて、
唱導に行ったが、その時妙心房の弟子が衣裳箱をとり出して、 「これは私のお師匠様が....
「デモクラシーの要素」より 著者:新渡戸稲造
することは出来まい。 民主主義を誤解した危険 そこで仏蘭西革命で盛《さかん》に
唱導された主義は何かといえば、第一自由、第二平等、第三親睦である。この中でも最も....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
創作的詩歌の中に涸れようとする「詩」をつなぎとめようとするに到っている。有心体の
唱導の中心になるべき「心」が、このようにしてつながれねばならない「詩心」であった....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
には事変前から知られ、特に事変勃発後は「太平洋決戦」が逐次問題となり、事変前から
唱導されていた伊東|六十次郎君の歴史観と一致する点があって、特に人々の興味をひき....