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唱道
「唱道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
唱道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
プラトン的実在論の主張するがごとき類概念の抽象的一般性ではない。かえって唯名論の
唱道する個別的特殊の一種なる民族的特殊性である。この点において、プラトンの認識論....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、そして公認の宗教と合体し、従って神聖にして犯し難いものになっている在来の観念を
唱道しなければならなかった。恐らくまた多くの人々は――ルクレチウスの想像によると....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
う時に来世に於て成る事であるは言わずして明かである、平和を愛し、輿論に反して之を
唱道するの報賞は斯くも遠大無窮である。 義き事のために責めらるる者は福なり、其....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ものを会得することによってのみ達せられる。さらに禅道は道教と同じく個性主義を強く
唱道した。われらみずからの精神の働きに関係しないものはいっさい実在ではない。六祖....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
や久し、風節の衰うるまた一日にあらず、儒名にして墨行、僧名にして俗行、自由主義を
唱道してしかして密かに権略を事とする者あり、進歩主義を仮装してしかして陰に功利を....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
司配者があるか?』 すべては神界の統治下――魔群の頭領の数は多い。が、神学者の
唱道するが如き、大魔王と言ったものは存在せぬ。すべての魂は、その善霊たると悪霊た....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
儀に 未詳。この監督派というのはプロテスタント監督教会派をさすのであって、その
唱道した監督制度主義とは教会の主権を法王のような一主権者に委ねないで教会の監督た....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
かつこの「公平の保障」をすてようとはいいません。ですから、われわれが「自由法」を
唱道し「法の社会化」を主張するとしても、その際寸時も忘れることのできないのは人々....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
思想、フランスの自由民権の思想などというものが縦横に交叉して紹介され、主張され、
唱道され、宣伝され、なかなか広く社会に渦を巻くような状態となってきたのである。英....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
て一言一行の上にきびきびしく現われておる。殊に明治二十九年という年は居士によって
唱道せられたいわゆる新俳句が非常の力を以て文壇の勢力となった年であった。が、それ....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
第である。 二 現象即実在論 哲学の側においてはつとに「現象即実在論」を
唱道して、しばしばこれを『哲学雑誌』において論じたのである。実在論の種類は古来い....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
はしばしばある。特に団十郎のみを責めるのは無理である。」 これは今日もしばしば
唱道されて、しかも絶滅し得ない一種の弊害であるらしい。ただ、団十郎のように二十万....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
おこれを理解しえずして、いたずらに実物上より臆説の上に組み立てられたる非再建論を
唱道し、或いは文献的史料の価値真贋を識別する事なく、これを誤解し、これを曲解して....
「婦人の過去と将来の予期」より 著者:小川未明
ど、今から、ずっと溯った二十年前であった。日本の青年男女に、はじめて交際の自由が
唱道せられた時分である。それまでは、男女席を同うせずといったような堅苦しい旧道徳....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
殲滅せんとするのである。殲滅戦の徹底と見るべきである。 ドイツで殲滅戦が盛んに
唱道せられ、決戦戦争への徹底を来たしている時、日露戦争、南阿戦争は持久戦争の傾向....