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啄木鳥
「啄木鳥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
啄木鳥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
し守屋大連《もりやのおおむらじ》は神道を頑守して仏教を亡ぼさんとし、自戮せられて
啄木鳥《てらつつき》となり、天王寺の伽藍を啄《つつ》き散らせしというが、和歌山県....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
女山の背面を襲わしめ、謙信が巣から飛び出す処を打とうと云うのである。古人、之を「
啄木鳥の戦法」と云った。即ち
啄木鳥が、木中の虫を捕えるとき、穴と反対の側をコツコ....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
音が子守歌のように働いて、緑の精がまぶたを撫ててくれる。左手の窓から見ていると、
啄木鳥がきて、時々白樺をたたいている。猟師の庄吉さんも、この窓のところへきて、煙....
「マクシム・ゴーリキイの伝記」より 著者:宮本百合子
来た。ゴーリキイが折々心の内を打あける老職人のオシプはゴーリキイにすすめた。 「
啄木鳥《きつつき》は頑固だが、怖ろしくない。誰もあんな鳥を恐れはしない。そこで俺....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
て肥え太る。カリブ人ら何卒獏がどこで果実を拾うかを知らんと勉むれど知り得ず。まず
啄木鳥《きつつき》に命じ探偵せしめた。しかるにこの鳥獏を蹤跡《しょうせき》する途....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
びに羽音をたてている。あたりがしいんとなる……。丸くこんもりとした木立の葉影に、
啄木鳥《きつつき》が怪しい鳴声をたてている。遠く野の中には、農夫の声が牛に呼びか....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
どを、たしかに知ってる気がしたし、また、宝捜しの男の魔法の木の根をくわえてる黒い
啄木鳥《きつつき》を、田舎《いなか》に散歩しながら見出そうとつとめていた。そして....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
》の巣はまだ雨滴に輝いてミュケナイの馬車の古風な車輪に似ていた。濡れた森の縁には
啄木鳥《きつつき》の鋭い笑声が響いていた。そして無数の小蜂《こばち》が日の光の中....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
な香《かお》りが、快い美妙な毒のように四方から発散していた。枝葉の下に眠りに来る
啄木鳥《きつつき》や鶺鴒《せきれい》の最後の声が聞こえていた。小鳥と樹木との聖《....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
モルの茂みの中には頬白《ほおじろ》が騒いでおり、雀《すずめ》は勇ましい声を立て、
啄木鳥《きつつき》はマロニエの幹をよじ上って、樹皮の穴を軽く啄《つつ》き回ってい....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
る。小川が滑るように流れそのせせらぎは人を眠りにいざない、ときたま鶉が鳴いたり、
啄木鳥の木を叩く音が聞えるが、あたりに漲ぎる静寂を破る響はそれくらいのものだ。 ....
「『鉢の子』から『其中庵』まで」より 著者:種田山頭火
つつき 思案にあまって、山路をさまようて、聞くともなく、そして見るともなく、
啄木鳥に出逢ったのであった。 私は殆んど捨鉢な気分にさえ堕在していた。憂鬱な暑....
「北穂天狗の思い出」より 著者:上村松園
出されているのでヒヤヒヤさせられた。ここかしこに山桜や山吹が咲きこぼれ、鶯の声や
啄木鳥のくちばしの音が澄んできこえる。馬子は時々思いついたように馬を追いたてなが....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
う話は、不思議に全国に弘く行われている。我々の知っている最も普通の形では雀と燕と
啄木鳥の三兄弟となっている。この中で
啄木鳥の化粧は一番念入りであるが、そのために....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
れわれのあいだでは、雀孝行という名で知られている。むかしむかし雀と燕、または雀と
啄木鳥とは、姉と妹であった。あるいはそのいっぽうを鴎といい、南の島では魚狗だとも....