商業主義[語句情報] »
商業主義
「商業主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
商業主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
《そもそも》、ソヴェト同盟の演劇や映画は、これまでだって唯の一度も、資本主義国の
商業主義が企業として利潤のために、金のあるもののための享楽道具としてつかわれたこ....
「作家に語りかける言葉」より 著者:宮本百合子
分明らかにしきらないうち、社会生活と文学とは近代文学の本質であった自我を喪失し、
商業主義と政論とが混交した読者としての大衆の課題をおこし、それも身にしみてはつき....
「一九四六年の文壇」より 著者:宮本百合子
分たちの出版雑誌社をもったことはたびたびあります。しかしその場合ほとんどすべてが
商業主義の出版と、営利的なジャーナリズムにたいして、文学・芸術の独自性を守ろうと....
「しかし昔にはかえらない」より 著者:宮本百合子
ある。 文学がボロイ仕事でないと理解されることはむしろ理の当然である。そして、
商業主義と文学の修業とは両立しがたい本質の差をもっているから、金にならなくても、....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
質上の現状維持を主張している。放送委員会案は、日本の放送事業が官僚統制と無良心な
商業主義の支配からまもられるために、民間の専門学識者による委員会によって管理され....
「質問へのお答え」より 著者:宮本百合子
なかった要素です。 今日、日本でいわれている娯楽性のなかには、半封建的な要素と
商業主義の腐敗が非常にしみこんでいます。自覚ある市民、労働者は、必ずしもこんにち....
「新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
の読者は、この資本主義社会に発生した東洋的な「無」の哲学が、われにもあらず権力と
商業主義に流され、このように「無」の流転する姿を、哲学の破綻そのものの姿としてみ....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ジャーナリズムは大衆文学に秋波を送り始めた。そこで人々は諦め顔にこう定義する、「
商業主義にもとづくジャーナリズムの掣肘」を「全然うけまいとする文学」が純文学なの....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十五巻)」より 著者:宮本百合子
主主義の道は、困難をきわめている。けれども小池富美子さんのように、あやうく残酷な
商業主義出版の波の下に溺れ死なされそうだった一つの力づよい才能と生活力とが、おび....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
ア・ビヨンか、そいつを裏がへした聖人君子なんだから、ギャングの性格が腕力主義から
商業主義へ移る時にはビヨン先生が夜の王様になるだらう。最上先生は深遠偉大そのもの....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
関するものである。 第三篇では『貧民法』に関する一章を加えた。そして『農業及び
商業主義』を論ずる章と『富の増加が貧民に及ぼす結果』を論ずる章とは適当に整えられ....
「演劇への入口」より 著者:岸田国士
生活と欲求とを反映するものであるが、時として、それは、ゆがめられた政治や、卑俗な
商業主義によって、民衆自身の真の希望を裏切るようなものに堕落する。民衆はしばしば....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
意が主として農業に注がれるということとは別の原因に依存するであろう。
第九章
商業主義について(訳註)
〔訳註〕本章は第五―六版のみ。前章と同様に第十章....
「チェーホフの短篇に就いて」より 著者:神西清
立てて言うほどのこともない。よく知られている如く彼は純然たる衣食のために、完全に
商業主義的に文を売ることから出発した。あらゆる他の大作家のデビューに見られるもの....
「味覚馬鹿」より 著者:北大路魯山人
理に使用される材料にしても、時代的な変遷が大いにあるであろう。今日の料理の堕落は
商業主義に独占されたからだと考えられる。家庭の料理は滅びる。家庭の料理が滅びるこ....