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啌
「啌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
啌の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
辺の民、昔より一の丘上に登り一の谷を見れば英国無双の宝物を得べしという古伝あり。
啌《うそ》と思い気に掛くる人なかりしに、七十二年前、果たしてそこよりアルフレッド....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
虎采戦の秘戯をすると二人とも精神|茫空《ぼうくう》す熊胆を服めば本復すと。どうも
啌《うそ》らしいから自分|試《ため》して実否を験せんと毎度望むが、虎皮が手もとに....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ふと君を一日|見《み》進《まい》らせてより去りがたく覚えた熱情の極、最前のような
啌《うそ》を吐《つ》いたも、お前と夫婦に成田山《なりたさん》早く新勝寺《しんしょ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
これを乾し蓄えて年中|畜《けだもの》の食とすと見ゆ。それから推すと神馬草の伝説も
啌《うそ》でなかろう。マルコ・ポロまたいわく、マーバールでは肉と煮米《にこめ》を....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
にその詞を戯れて猿の尻など言い添えて、ついに真ならぬようの事となって今はまっかな
啌《うそ》という、これは疑いもなく明白なるをまっかというなれど、実は移りて意の表....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
穴や、墓下におり、たまたま入り来る人畜を睨み殪すと信ぜられた。すべて人間は全くの
啌《うそ》はなく、インドのモンネース獣は帽蛇《コブラ》と闘うに、ある草を以てその....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
いうと、それは何でもない事犬の皮の手袋を嵌《は》めるのだと答う。魚屋大声を揚げて
啌《うそ》つきの牝犬め、わが夫は十年来離さず犬の皮のパッチを穿《は》いているが、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
られ諸国王者の珍羞たり。化学分析をやって見るに著しく燐を含めりとか。壮陽の説も丸
啌《まるうそ》でないらしい。したがって尾閭禁ぜず滄海《そうかい》竭《つ》きた齶蠅....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
れないぜ。」 という声が此時ふと耳に入って、私はハッと我に反《かえ》ると、 「
啌《うそ》だい! 殺されるもんか! 札が附いてるもの……」 と狼狽《あわて》て....