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「問答〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

問答の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カルメン」より 著者:芥川竜之介
やって来ると言うのは。」 「それはボルシェヴィッキはカゲキ派ですから。」 この問答のあったのは確か初日から五日《いつか》目の晩、――カルメンが舞台へ登った晩で....
偸盗」より 著者:芥川竜之介
な。」 「なるほどな、それもそうじゃ。」 猪熊《いのくま》の爺《おじ》は、この問答を聞くと、ある予期と恐怖とに襲われて、からだじゅうが一時に凍るような心もちが....
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
じ》の図を描《か》いた竜蓋寺《りゅうがいじ》の仏事の節、二人の唐人《からびと》の問答を御聞きになって、御詠《およ》みになった歌でございましょう。これはその時|磬....
じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
したんしゅうもん》を奉ずるものだと白状した。それから彼と奉行との間には、こう云う問答が交換された。 奉行「その方どもの宗門神《しゅうもんしん》は何と申すぞ。」....
河童」より 著者:芥川竜之介
んか? 職工の肉を食うことなどに憤慨したりするのは感傷主義ですよ。」 こういう問答を聞いていたゲエルは手近いテエブルの上にあったサンドウィッチの皿を勧めながら....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
、久しぶりに犬を抱《だ》いたのが、少しは気休めになったんだろう。ややしばらく押し問答をした後《のち》、ともかくも牧野の云う通り一応は家《うち》へ帰る事に、やっと....
古千屋」より 著者:芥川竜之介
》の御城下《ごじょうか》でございます。」 直孝はじっと古千屋を見つめ、こういう問答を重ねた後《のち》、徐《おもむろ》に最後の問を下した。 「そちは塙《ばん》の....
湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
身にもわかったらしかった。彼女は現に僕の顔へ時々素早い目をやりながら、早口に譚と問答をし出した。けれども唖《おうし》に変らない僕はこの時もやはりいつもの通り、唯....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
それから一種の失望とを同時に心の中で感じながら、この上は出来るだけ早く、老人との問答を切り上げようと決心した。 「しかもあの時、城山で死ななかったばかりではない....
少年」より 著者:芥川竜之介
すか?」 「きょう? きょうはもう家《うち》へ帰る所なの。」 自働車はこう云う問答の間に銀座の通りを走っている。走っていると云うよりは跳《は》ねていると云うの....
将軍」より 著者:芥川竜之介
席を見ると、将軍はまだ不機嫌そうに、余興掛の一等主計《いっとうしゅけい》と、何か問答を重ねていた。 その時ふと中佐の耳は、口の悪い亜米利加《アメリカ》の武官が....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
あし》とも腿《もも》から腐っています。」 半三郎はもう一度びっくりした。彼等の問答に従えば、第一に彼は死んでいる。第二に死後|三日《みっか》も経《へ》ている。....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
筆者の言をそのまま信用すれば「ふらんしす上人《しょうにん》さまよえるゆだやびとと問答の事」は、当時の天主教徒間に有名な物語の一つとして、しばしば説教の材料にもな....
追憶」より 著者:芥川竜之介
冷笑を買うだけだった。 「ブリッキ? あれはトタンというものだ」 僕はこういう問答のため、妙に悄気たことを覚えている。その先輩は中学を出たのち、たちまち肺を犯....
良夜」より 著者:饗庭篁村
車上の人も来られ、「万吉よく止めた、まだ若いにそう世を見かぎるものではない」と、問答の中へ巡査が来られしゆえ我より「しかじかにて間違えられし」と告げれば、この巡....