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問罪
「問罪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
問罪の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
教助祭の一群が現われ出るような気がするのであった。が、法水にとってはこの空気が、
問罪的な不気味なものとしか考えられなかった。
聖壇の前には半円形の演奏台が設え....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
の報が一たび伝わるや、挙国|震駭《しんがい》し、殊に政府においては、今にも露国は
問罪の師を起すであろうとまで心配し、その善後策について苦心を重ねたのであった。し....
「死者の書」より 著者:折口信夫
難波へと言った自分の語に、気づけられたように、子古は思い出した。今日か明日、新羅
問罪の為、筑前へ下る官使の一行があった。難波に留っている帥の殿も、次第によっては....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
時の桃園帝からは、いたく頼もしく思されていた一人である。 他の十七卿の堂上が、
問罪謹慎をうけるはめとなるや、有村は忽然と姿を隠した。 自殺したという説――そ....
「三国志」より 著者:吉川英治
むでしょう」 李儒の忠言を容れて、彼はその翌日、呂布を呼びにやった。 どんな
問罪を受けるかと、覚悟してきて見ると、案に相違して、黄金十|斤、錦二十匹を賜わっ....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、帰ってくると、涙をながして告げた。 「常々、ご病身でもあったせいでしょうが、
問罪の状をお渡しすると、その夜、自らお頸を縊って、あわれ自害してお果て遊ばしまし....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
馬は、たちまち高氏主従をとりかこんで、下馬を命じ、彼に向って、執権高時の名による
問罪ノ状を読みきかせた。 領下の者は、そこを敬称して、 「あしかが政所」 と....