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問返す
「問返す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
問返すの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
ましょうか。」
「何だ。その好い事と云うのは。」
彼が不審《ふしん》そうにこう
問返すと、若者はまだ意味ありげな笑《えみ》を頬に浮べたまま、
「あなたの頸《くび....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
のだ……」 「そりゃいつです。どうして民さんは死んだんです」 僕が夢中になって
問返すと、母は嗚咽《むせ》び返って顔を抑えて居る。 「始終をきいたら、定めし非度....
「李陵」より 著者:中島敦
官少叔《じょうかんしょうしゅく》からよろしくとのことであったと。その二人の安否を
問返す陵のよそよそしい言葉におっかぶせるようにして立政がふたたび言った。少卿よ、....
「弟子」より 著者:中島敦
て、また、子路ほど全身的に孔子に凭《よ》り掛かっている者もないのである。どしどし
問返すのは、心から納得《なっとく》出来ないものを表面《うわべ》だけ諾《うべな》う....