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啓
「啓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
啓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
心に読み返した蘆花《ろか》の「自然と人生」やラボックの翻訳「自然美論」も勿論彼を
啓発した。しかし彼の自然を見る目に最も影響を与えたのは確かに本所の町々だった。家....
「影」より 著者:芥川竜之介
子の上に仰向けになって、紙切小刀《かみきりこがたな》も使わずに封を切った。
「拝
啓、貴下の夫人が貞操を守られざるは、再三御忠告……貴下が今日《こんにち》に至るま....
「野呂松人形」より 著者:芥川竜之介
形が、左手《ゆんで》を小さ刀《がたな》の柄《つか》にかけながら、右手《めて》の中
啓《ちゅうけい》で、与六をさしまねいで、こう云う事を云いつける。――「天下治まり....
「路上」より 著者:芥川竜之介
葉も、海も、珊瑚採取も、ことごとくの意味においては、地上の実在を超越した一種の天
啓にほかならなかった。従って彼の長い手紙も、その素朴な愛の幸福に同情出来るものの....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
べ出すのです。
「それがややしばらく続いた後《のち》、和尚は朱骨《しゅぼね》の中
啓《ちゅうけい》を挙げて、女の言葉を遮《さえぎ》りながら、まずこの子を捨てた訳を....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
わなければならぬ。
服装
少くとも女人の服装は女人自身の一部である。
啓吉の誘惑に陥らなかったのは勿論《もちろん》道念にも依《よ》ったのであろう。が、....
「或る女」より 著者:有島武郎
とも「復活」だけは丸善《まるぜん》からでも取り寄せて読んでいただきたい、あなたを
啓発する事が必ず多いのは請け合いますから。僕らは等しく神の前に罪人《つみびと》で....
「星座」より 著者:有島武郎
教えるということ。ある勇みをもって……ある喜びをすらもって……柄《がら》にもない
啓蒙的《けいもうてき》な仕事に時間を潰そうとしていること。それらは呪《のろ》うべ....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
つの大きな問題を提供している。それを十分に考えてみることなしに、みずから指導者、
啓発者、煽動家《せんどうか》、頭領をもって任ずる人々は多少笑止な立場に身を置かね....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
がどことなしにライオンに似ていたためである。僕は西川と同級だったために少なからず
啓発を受けた。中学の四年か五年の時に英訳の「猟人日記」だの「サッフォオ」だのを読....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
なかった。若し変化があったとしても、それは表面的なことであって、お前以外の力を天
啓としてお前が感じたことなどはなかった。お前は強いて頭を働かして神を想像していた....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ございますか――服装はたしか狩衣に袴を穿いて、お定まりの大小二腰、そして手には中
啓を持って居りました……。 婚礼の式のことは、それは何卒おきき下さらないで……....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
章 幽明交通と環境 第六章 夫婦関係 第七章 真の宗教 第八章 神霊主義 第九章
啓示の真意義 第十章 進歩的
啓示 第十一章 審神の要訣 解説 近代....
「豊島与志雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
う。 初めて会ったのは、第三次の新思潮を出す時に、本郷の豊国の二階で、出版元の
啓成社の人たちと同人との会があった、その時の事である。一番隅の方へひっこんでいた....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
見せた。ブルデット・クート男爵夫人に出した手紙には、 五月十七日、金曜日、 拝
啓明日四時にマックス・ミュラー氏の講演すみし後、サー・ヘンリー・ホーランドに近頃....