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啼泣
「啼泣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
啼泣の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
聴法のため故なり、比丘あり、縄を以て咽に繋ぎ、無人処に棄つ、時に竜子母に向かいて
啼泣す〉、母大いに瞋《いか》り仏に告ぐ、仏言う今より蛇を※《あみ》する者は突吉羅....
「源氏物語」より 著者:紫式部
る横川《よかわ》の僧都《そうず》が帳中に参ってお髪《ぐし》をお切りする時に人々の
啼泣《ていきゅう》の声が宮をうずめた。平凡な老人でさえいよいよ出家するのを見ては....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
殊ならずと存候。先頃祖母様を新築の一室に遷しまつらんとせしとき祖母様三日も四日も
啼泣し給ひしなど御考|被下候はば、小生が俄かに答ふること出来ざる所以も御解得なさ....
「法然行伝」より 著者:中里介山
》の光明と思って常に光明遍照《こうみょうへんじょう》の文を唱え、真心を現して発露
啼泣《ほつろていきゅう》していた。そこでここを訪れる人々皆感化されて念仏をしない....