善は急げ[語句情報] » 善は急げ

「善は急げ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

善は急げの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
はあっしばかりと思っていたのに、大奥にもそんなたのもしいのがいるとはうれしいね。善は急げだ。死ぬまでにいっぺん大奥の女護の島へお参りしてえと思ってたんだからね。....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
考えていましたが、不意に言葉を改めると、猪突に杉浦権之兵衛へ命じました。 「では善は急げじゃ。在職中の配下手先なぞもあろうゆえ、その者共を出来るだけ大勢使って、....
婦系図」より 著者:泉鏡花
心下されましたれば、直ぐ結納と申すような御相談はいかがなものでごわりましょうか。善は急げでごわりまするで。」と講義の外の格言を提出した。 「先生、そこですよ。」....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、この上もない仕合わせでございます」 相談はすぐに決まって、王の夫婦も喜んだ。善は急げというので、その日のうちに新しい嫁入り衣裳を買い調えて、その女を息子の嫁....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
………」 「おかかりなされッ。この邪魔者消すは今宵じゃ、明日にならば、――いや、善は急げじゃッ、そっちも多勢、こっちも多勢、力を合せたらこやつ一匹ぐらいわけはな....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
定れば、娘は嬉しがって飯の五六杯位も食べられ、一|足飛に病気も全快致しましょう、善は急げの譬で、明日御番帰りに結納の取りかわせを致しとう存じますから、どうか孝助....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
来てくれる様に疾うから話はして置いたが、漸く今日話が調ったからお母様と相談して、善は急げで結納の取交せをしたいが、媒妁人は高橋を以てする積りで、嫁入の衣裳や何か....
少年探偵長」より 著者:海野十三
れんぞ。そんなら大したものだ。叩き売っても、一カ月ぐらいの飲み料ははいるだろう。善は急げだ。さっそくでかけよう」 姉川は、黄金メダルをポケットの中へねじこんだ....
おせん」より 著者:邦枝完二
何んといっても面白い話。おいらは二つ返事で、手を打ってしまったんだ。――そこで、善は急げのたとえをそのまま、あしたの朝、ここへおせんに来てもらおうから、太夫もも....
酒渇記」より 著者:佐藤垢石
つのが、一番いい方法だろう。それには、鬼神に酒と肉を供えて礼を尽くす必要がある。善は急げだ。お前はもう酒を棄て酒器を砕いてしまったのだから、何処かへいって酒肴を....
盗難」より 著者:佐藤垢石
たしら父妹の僭越なやり方や、破談のことなど憤りはしないと思いました。 そこで、善は急げということになり先日東京を素通りして京都へ参り、姉夫婦にこのことを率直に....
式部小路」より 著者:泉鏡花
と気がついて大喜び。 (さあ、愛吉さん、下へ行ってもう一杯、今度は私も頂くよ。)善は急げで立ちかかると、愛吉、前へ立って、膠が放れたようだったが、どどどど、どん....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
った。お政は霎時考えて、 「いいえ、別に都合の悪いと云うこともありませんが……。善は急げとか云いますから、一日も早く御婚礼を済まして、妾も安心したいと思うのです....
押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
うよ」 源治はムツクリと寝床から起き上つた。それなり、もう再び寝込まなかつた。善は急げで、話はトン/\拍子に運んで、やがて角かくしも重々しい初世は、佐太郎の軍....
四つの都」より 著者:織田作之助
(喜ぶ) 鶴三「葉子、お前も行くんだ、一緒に名古屋へ行って一家総掛りで働こう……善は急げだ、明日発とう」 葉子「明日? 明日は中瀬古さんが来やはるんやけど……」....