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「善事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

善事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
獄中記」より 著者:大杉栄
出た「検束」ならちょっとは数え切れないほどあるが、それは何も僕の悪事でもなければ善事でもない。 とにかく、僕のことと言うとどこででも何事にでも誤解だらけで困る....
戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
すり寝こんでいる頃じゃ」 醤にうまくいいくるめられている王水険大先生は、最高の善事をするつもりで、醤を引具し、窓下に高梯子をかけ、それをよじ登って、窓からそっ....
活動写真」より 著者:淡島寒月
返すことを発明したのであった。その博士の娘は、誠に心掛けのやさしいもので、常に慈善事業などのために尽力していたが、或る日自動車に轢かれて死んでしまった。博士は自....
家なき子」より 著者:楠山正雄
さん」とそのときマチアがわたしの母の手にキッスしながら言った。「わたしにもその慈善事業のお手伝いをさせてください。ロンドンで開くはずのわたしの演奏会第一夜の収入....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
ないのであった。しかし飛加藤の亜流の教義が、その後ますます隆盛になり、善人に対し善事に対し、飛加藤の亜流は惜気もなく、多額の金子を与えたというから、淀屋の財宝は....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
一八一四―一九〇六サー・フランシス・ブルデットの娘、祖父クルートの遺産を受けて慈善事業につくす。男爵夫人に叙せらる。 ブロージー(人)Brodie(Sir Be....
奉行と人相学」より 著者:菊池寛
何人ぐらいに……」 「覚えて居りません、ホンの四、五人でございます」 こう云う善事を訊いてやると、大抵犯人は得意になって誇張するものである。が、彼はアッサリし....
三枚続」より 著者:泉鏡花
かも華族だってな、山河内……伯爵だ。 もっともその奥様は赤十字だの、教育会、慈善事業、音楽会などいうものに取合って、運動をするのに辻車で押廻すという名代のかわ....
妖怪学」より 著者:井上円了
札を斜めにはるは、立たぬように祈るの意なり。 その他、夢につきて、悪夢を見れば善事あり、善夢を見れば悪事ありということ、たれびとも知るところなるが、これ思うに....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
沢山積んで置けば、その水の氾濫を禦ぐ用に供することが出来ます。消極的信仰上偶然の善事とはいいながら誠に結構な事です。 その運ばれる石はなかなか大きなもので、私....
河豚食わぬ非常識」より 著者:北大路魯山人
自分は美食家として唯一とはいわないが稀有の存在であると信じている。もとよりそれが善事とも悪事とも思わないこと、もちろんだ。 偉いこととも思わねば、馬鹿な所業だ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
院を参観す。その病院には六百人の患者をいるるべしという。当サンチアゴ市にて毎年慈善事業に費やす金額は二百万ペソ(わが八十万円)にして、貧民の救助を受くるもの六千....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
民の子供によき職業を与え暮し向きの立つようにしていらっしゃるのですから、一種の慈善事業をしていると言えば、言えますなア」 「ハア、これは有難いなア、仏の道では女....
愛に就ての問題」より 著者:小川未明
苦痛を経験し、若しくは生活上の奮闘を余儀なくされている場合、社会の同情、博愛、慈善事業、宗教家等に依って救うということは何時まで経ってもその人間に本当の霊を見せ....
街を行くまゝに感ず」より 著者:小川未明
は、社会の耳目を以て任じ、また、社会の人々は、そうした人達を幾分なりと救うことも善事と心得ているからです。まことにそうあることは、善いことであるに相違ない。 ....