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善光寺
「善光寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
善光寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
じゅ》の前の生れた手越《たごし》の里だという。重衡、斬られて後、千手は尼となって
善光寺に入り、歿したときは二十四歳。こういう由緒を簡単に、主人は前の俥から話し送....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
めえね」 「なんでも信州の方だとかいうことですが、姉さんもよく知らないようです。
善光寺様の話を時々にしますから、信州の方にゃあ相違ないと思いますけれど……」 ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いが、こんにち繁昌する青山の大通りは、すべて武家屋敷であったと思えばよい。町屋は
善光寺門前と、この物語にあらわれている久保町の一部に過ぎない。青山五丁目六丁目は....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
守らしめ、自分は一万三千の兵を率いて、一は北国街道から大田切、小田切の嶮を越えて
善光寺に出で、一は間道倉富峠から飯山に出た。 「今度信州の御働きは先年に超越し、....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
の山裾が、左の方へ入江のように拡がって、ほんのり奥に灯が見えるでございましょう。
善光寺平でございましてね。灯のありますのは、
善光寺の町なんでございますよ。」 「....
「離魂病」より 著者:岡本綺堂
て、そのころの青山は狐や狸の巣かと思われるような草深いところであったが、それでも
善光寺門前には町家がある。西岡は今やその町家つづきの往来へ差しかかると、かれは俄....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
いご本尊に大きい御堂、これには不思議はないとしても、この浅草の観音堂と信州長野の
善光寺とは、特にそれが著しいな」こういったのは年嵩の方で、どうやら階級も上らしい....
「鼠」より 著者:岡本綺堂
を連れて旅かせぎに出ました。まず振出しに八王子から甲府へ出まして、諏訪から松本、
善光寺、上田などを打って廻り、それから北国へはいって、越後路から金沢、富山などを....
「取舵」より 著者:泉鏡花
かぬまでに着古したるを後※の杖と一蓋の菅笠とを膝の辺りに引寄せつ。産は加州の在、
善光寺|詣の途なる由。 天気は西の方曇りて、東晴れたり。昨夜の雨に甲板は流るる....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
半纏見てくんねえ。……鳶職のもの、鳶職のもの。」 そこで、蛤が貝を開いて、 「
善光寺様、お開帳。」とこう言うのである。 鉈豆煙管を噛むように啣えながら、枝を....
「因果」より 著者:小山内薫
間で、都新聞の三面小説を読んでいると、その小説の挿絵が、呀という間に、例の死霊が
善光寺に詣る絵と変って、その途端、女房はキャッと叫んだ、見るとその黒髪を彼方へ引....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
りするものを其処ら中で見掛けた。更に突飛なのは、六十のお婆さんまでが牛に牽かれて
善光寺詣りで娘と一緒にダンスの稽古に出掛け、お爨どんまでが夜業の雑巾刺を止めにし....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
み限られたる特殊の様式と謂うべく、もししいてこれに近いものを求めるならば、僅かに
善光寺の本堂においてこれを見る事が出来るのである。
善光寺はもと本田善光の住宅であ....
「県歌 信濃の国」より 著者:浅井洌
一 信濃の国は十州に 境連ぬる国にして 聳ゆる山はいや高く 流るる川はいや遠し 松本伊那佐久
善光寺 四つの平は肥沃の地 海こそなけれ物さわに 万ず足らわぬ事ぞな....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
もしかるべきところである。あるいは仏法すでにこの頃我に伝わっていたのかもしれぬ。
善光寺如来が百済から海に浮んで難波についたのが善記四年で、武烈天皇の四年に当たる....