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善智識
「善智識〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
善智識の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
ゆくことです。病気に罹った時などでも、むやみに早く全快したいとあせらずに、病気を
善智識とうけとり、六尺の病床を人生修行の道場と考え、病気と和解し、病気に安住して....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
嫌いな蛇を握り、其れから信仰に進んだと伝えられる。糞尿にも道あり、蛇も菩提に導く
善智識であらねばならぬ。
「世の中に這入かねてや蛇の穴」とは古人の句。醜い姿忌み....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
方広十輪経』いわく犯不犯、軽重を知らず、微細罪懺悔すべきを知らず、愚痴無智にして
善智識に近からず、深義のこれ善なるか善にあらざるか諮問する能わず、かくのごとき等....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
から、いっそよく念仏が申されようと考える。 聞かしておくれの、お婆さん、お前は
善智識、と云うても可い、私は夜通しでも構わんが。 あんまり身を入れて話をする―....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
種があるだろう、何でも、心任せに話してくれないか、修行中の僕等は、なんでもかでも
善智識の教えとして聞くよ。少なくとも、君は僕より年が幾つか上だ、先輩だと思って尊....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
七兵衛も、あまりの突然な兵助の言い分に面喰ってしまうと、 「とても、わしなんぞは
善智識に得度をしてもらうような果報の者じゃねえ、いっそのことお前さんにお願い申し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ること此《かく》の如く、元慶八年勅して元慶寺伝法阿闍梨と為す」 これほどの大
善智識でありながら、死後すでに一千年、誰もその徳を慕う者がないばかりか、その記念....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
川目白台に、アウンバラバなる一僧侶があった。その行いは厳正にして寡慾、天晴の名僧
善智識として多数人の尊敬を受けていた。するとこのバラバに金を捧げる者が続々と出て....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
安の下に、彼ら同胞の跡を追うことが出来るのです、ああ先生の教訓は、吾々をして、大
善智識の化導と同様なる、愉快を与えられた事を謝します」 彼ら二、三の同志は、心....
「雪の透く袖」より 著者:鈴木鼓村
、二三の兵卒を同道して、初対面のこの大伯父の寺を訪れたのである。老僧は八十有余の
善智識であって、最早五十年来、この寺の住職である。初対面の私を種々厚遇してくれて....