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善果
「善果〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
善果の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たててまいった。では、伝六ッ、今度こそはほんとうに十手の用意がいるぞッ」 善根
善果はてきめんで、許しがたき罪をも許してやったばっかりに、かく居ながら事がとんと....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
深く明らかに全世界の人類に知らせるのが何より急務であろうと考えられます。 善因
善果、悪因悪果、悔い改めよの、心を入れ換えよの、やれ神罰の、仏罰の、天の怒り地の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
人は階段の所に集まっていたが、その中で弁の少将の声が最もすぐれていた。 前生の
善果を持って生まれてきたような人たちというべきであろう。....
「源氏物語」より 著者:紫式部
時の父君たち以上にも進んでいることなどを年齢までも数えながら語って、やはり前生の
善果がある家の子息たちであると両家を祝福した。六条院も涙ぐまれるほど身にしむ追憶....
「源氏物語」より 著者:紫式部
の寵児であることがしかるべきことと思われる女王や女御よりも、明石の母と娘の前生の
善果がこの日ほどあざやかに見えたこともなかった。 十月の二十日のことであったか....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
。これらの事業は今はすべて修理が行われておらず、そして監理の不良のためにしばしば
善果よりも惨害を生み出している。この怠慢、従ってまた生活資料の減少の原因は、明か....
「くろん坊」より 著者:岡本綺堂
留まるにも及ばないが、悲しむべく怖るべきはかの髑髏である。 如是畜生発菩提心の
善果をみるまでは、自分はここを去るまいと決心して、彼はこの空家に蹈みとどまること....
「金狼」より 著者:久生十蘭
合せてたのんだとき、そいつをきいてくれてたらこんな羽目にはならなかったんだ。善因
善果、悪因悪果、早く絞首台へ追いあげられて、青洟《あおばな》をたらして往生しろ。....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
、私自身の心には常に全く決定的なものである。境遇の不平等なるものが善行には当然の
善果を与え、かつ広く一般的に社会の地位の向上の希望と失墜の恐怖とを鼓舞する如き状....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
全篇のほとんど大半をそういう怪奇と戦慄で仕立てていって、尚かつとどのつまりを善因
善果の解決にまで持っていって持っていけないことはゆめなかったろうと信じている。 ....