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善業
「善業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
善業の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「悟浄歎異」より 著者:中島敦
が俺《おれ》に言ったことがある。「我々が天竺《てんじく》へ行くのはなんのためだ?
善業を修《ず》して来世に極楽に生まれんがためだろうか? ところで、その極楽《ごく....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
の信仰によると、創世の日に神の筆がすべての天命を神の書に記入し、また日ごろ人間の
善業悪業をもいちいち記入して裁きの日に備えるといわれている。 29 七と四――七....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
縁無縁衆生施餓鬼供養塔」 墨色もまだあざやかに、立てたのは昨日今日の特志家の
善業であること申すまでもありません。 その大きな供養塔の木柱が立っている、その....
「源氏物語」より 著者:紫式部
皆知っていた。この世でこんなに人を喜ばしうる源氏は前生《ぜんしょう》ですばらしい
善業《ぜんごう》があったのであろう。 それがあってから藤壺の宮は宮中から実家へ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
イュ・スュール・メールにとどまっているならば、自分の高い地位、自分の好評、自分の
善業、人の推服、人の敬意、自分の慈善、自分の富、自分の高名、自分の徳、それらは皆....
「二十六夜」より 著者:宮沢賢治
いうて、すべて過去になしたることのまだ報《むくい》となってあらわれぬを業という、
善業悪業あるじゃ。ここでは悪業という。その事柄《ことがら》を次にあげなされたじゃ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
人の妄信といってよいか信仰力といってよいか、仏陀に対して自分の罪業を懺悔し自分の
善業を積むという熱心は実に驚くべきほどで、その山を一足|一礼で巡るという酷い行を....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
に考えた。 都市が都市らしくなって来ると必然に、人間が殖える、人間の中の種々な
善業悪業が相剋し合う。制度が要る、制度の法網を潜る方も活溌になる。そして栄えを祈....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
。 沢庵は、あわれむように、 「よせ。むだのことを。人間が地上に描いた諸行は、
善業悪業ともに、白紙へ墨を落したように、千載までも消えはしない。――今したことも....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
それらの人々のおかげである。 世間の人はこのことを当然と考えている。のみならず
善業をせねばならぬと子供に教える生きた手本だとさえ思っている。──ところが私自身....