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善用
「善用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
善用の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
い人々にとって科学知識は武器である。彼等はなにか事があったときに、その科学知識を
善用もするであろうが、同時にまた悪用の魅力にも打ち勝つことができないであろう。実....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
すればきっと思い当る所があると思う。この意気組みと職業的良心が誠に貴い所で、之を
善用し活用すれば大したものになるのだが、悲しい事には官庁でも会社でも組織に欠陥が....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
の恩徳を難有がらなければならんのだ。 ▲そんなら電車に乗ってる間の時間を読書に
善用したら宜かろうというが、其意で必ず書籍を懐ろにしていても、あのゴタクサした中....
「火薬船」より 著者:海野十三
事が出来る。今の世に、仕事をしない人間は、無駄であり、邪魔でさえある。気みじかを
善用して、どんどん仕事をはこんでいい若い者は、大いにほめてやっていい。そういう気....
「田舎」より 著者:プレヴォーマルセル
的な性能を賦《ふ》し、新しい活動の強みを与えるような偶然の機会があったら、それを
善用しなくてはならないと云うのである。 しかるにこのイソダンの消印のある手紙は....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
するのが、金銭を解する者といふのだ。信長だの秀吉てえ人々はかういふ智恵の闇商人を
善用した大家なんだな。ここの理窟を解さなきやア」 「僕は解さないね。僕には信長や....
「マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
。 一体レビュー式ということには何もそれ自身に悪い意味は少しもないはずである。
善用すればむしろ非常に好い効果をあげ得べき可能性を多分にもっているものである。 ....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
の骸骨が出るであろう。私の殺した二人の人の骨だ。……お蔭で私は財を貯えた。お前に
善用して貰いたい。私と違って学究のお前だ。その方面で尽くしてくれ。娘を頼む、三保....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
り優《すぐ》れた力がある。しかし彼らはこの力を濫用《らんよう》せぬ。自分に対して
善用するだろう。我もこれに酬《むく》ゆるに相手を軽蔑《けいべつ》しあるいは馬鹿者....
「戦後合格者」より 著者:坂口安吾
うと思う。そんなことは何一つやってやしない。やる能力がないのだ。事に当って利用し
善用すべき研究も素養も持ち合せていなかったのだ。彼らは空想的な革命家、もしくは英....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
ように思われる。政治だの科学だのというものの方向は、物事を禁断するよりも、それを
善用し、生活を豊富にするような方向にむけらるべきが当然であろう。 私の酒は眠る....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
というものだろう。こりることも知らねばならぬし、焼けた以上は焼けたことを利用し、
善用するのが当り前の話さ。易きにつきたがるのは庶民の常だが、政治家はそれぐらいの....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
し出し、ついに手に入れた人類が、この両刃の剣を振っていかなる舞を舞わんとするか?
善用すれば人類文明の飛躍的進歩となり、悪用すれば地球を破滅せしめる。いずれも極め....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
だと好いのですが。
メフィストフェレス
光陰は過ぎ易いものだから、時間を
善用せんと行かん。
なんでも規律を立てて遣ると、時間が儲かるよ。
まあ、わしに御....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
りますから、これを潰したり押えたり、刈り取ったりしないで、これらをみんな活かして
善用して行き、立派に役立てて進んで行くという人生の大道です。 仏教の言葉で、「....