善神[語句情報] » 善神

「善神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

善神の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
南島譚」より 著者:中島敦
こら》である。此の二神は共に有力な悪神として聞こえている。パラオの神々の間では、善神は供物を供えられることが殆ど無い。御機嫌をとらずとも祟《たたり》をしないこと....
家霊」より 著者:岡本かの子
憎みと創造の歓びとが一つになって絶叫しているようである。その速力には悪魔のものか善神のものか見判《みわ》け難い人間離れのした性質がある。見るものに無限を感じさせ....
対話」より 著者:宮本百合子
仕事があれば存在も認められる。あの最中、俺達が他の神々を畏れさせた威勢はどうだ。善神どもは、意地が強いから、道ですれ違っても避けはしなかったが、二人で愉快に闊歩....
太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
も貴重すべき宝となったではないか、それをも棄てさするに至っては……ああ、天地一の善神さえ無いのか!」 この一言は、全く聴衆全体の声であった、しかり悲しき響きで....
知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
冷さしむ。それよりまた梯子を上り、百万遍の念珠、五百羅漢、弘法大師の護摩壇、十六善神などいうを見、天の逆鉾、八大観音などいうものあるあたりを経て、また梯子を上り....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
「護法胤」ではなかろうかと考えているのである。 護法とは仏法の方の術語で、護法善神・護法天童・護法童子などの護法である。本来は仏法を守護するもので、所謂梵天・....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
て、飲まれぬまでに賜えかし、ラハーキャロー このラハーキャローという言葉は、善神の勝利を得たという意味です。右の歌のようなものをこつこつと何遍か述べ立てて居....
五重塔」より 著者:幸田露伴
おもしろくまた美わしき奇因縁なり妙因縁なり、天のなせしか人のなせしかはたまた諸天善神の蔭にて操りたまいしか、屋を造るに巧妙なりし達膩伽尊者の噂はあれど世尊在世の....
アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
を選び、東、西、南、北の風の神に扮装させます。その際、西風、南風、北風の三神は、善神であるから、よい着物とよい礼帽をつけさせます。また、東風は、悪い神なので、や....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
と言われたように、特に菩薩号を許されることもある。古くは日本の天神地祇すべて護法善神の列にあるものと考えられていたが、その中にも特に八幡大神や宗像明神には、勅に....