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喉が渇く
「喉が渇く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
喉が渇くの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
咽喉《のど》が渇いて仕様がねえ、斯《こ》んなにびっしょりに成った」
新「己も咽
喉が渇くから水を飲みてえと思っても、手水鉢は殻《から》で柄杓《ひしゃく》はから/....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
も少し酔っていた。吉助も酔って寝込んでしまった。吉助は夜なかにふと眼をさまして、
喉が渇くままに枕もとの水を飲んで、それから煙草を一服すったが、二階じゅうはしんと....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
騒々しいねえ。」 「そうかい。」 と下りて来て、長火鉢の前に突立ち、 「ああ、
喉が渇く。」 と呟きながら、湯呑に冷したりし茶を見るより、無遠慮に手に取りて、....
「田舎者」より 著者:豊島与志雄
った。犬小屋の中に四五羽の雀がとびこんできて、べちゃべちゃ囀ってるようなもので、
喉が渇くと、サチ子を呼んでビールを求め、そのサチ子に向って、ねえそうだろうと同意....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
。小坂部にはなんにも想像が付かなかった。からだはいよいよ熱って来て、熬つくように
喉が渇くので、かれはよろめく足を踏みしめながら、ふたたび水甕のそばへ歩み寄ろうと....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
た友のほうが熱を出して倒れた。いたわりいたわられ、注射をしてやり、してもらい、咽
喉が渇くといえば、遠い谷間から岩清水を汲んでくる。ご飯がうまくないと聞けば、患家....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
が無性《ぶしょう》だと外へ行って危険千万な弁当飯を買わなければならず、家へ帰って
喉が渇くから、オイ直ぐに氷水を取って来いなんぞと最も不衛生的な氷水を飲むようにな....
「グーセフ」より 著者:神西清
ェル・イヴァーヌィチは、坐って脣を動かしている。むんむんする。息をする力もない。
喉が渇くが、水は生温くてとても飲めない。……船は相変らず揺れる。 三人組の中の....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
持って往って下さいまし、お前さんにも二個上げますから」 小「これは有難う、歩くと
喉が渇くから袂へ入れて咬りながら往きます、この風呂敷は大きいから大丈夫、宜うござ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
た。総身の毛あなから酒の気が一瞬に消えて失くなっていた。
焦けつくように
喉が渇く。
どこまで逃げて来ても、六部の跫音がうしろから聞える気がするのだ。は....