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喉輪
「喉輪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
喉輪の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
そこ動かば、江戸で少しは人に知られた早矢の英膳が仕止め矢、ひとり残らずうぬらが咽
喉輪に飛んで参るぞッ」 言いつつ、射て放ったはまことに早矢の達人らしく一|箭!....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
岬要塞を占領して旗をあげた。 もう一隊は、今こうして、東へ進み、キンギン国の咽
喉輪を、しっかりつかんでしまったのである。 イネ帝国の再建、そして太青洋の制覇....
「魔王物語」より 著者:田中貢太郎
出て来て擦れ違おうとしたところで、女の子は不意に権八の咽喉元に飛びついて両手を咽
喉輪にかけた。権八は其のまま気絶した。そして、暫くすると正気になった。もう黎明に....
「魔都」より 著者:久生十蘭
、俺を出し抜いて野毛山へ王様《ロア》を売込んだろう」
というと、右手でバロンの
喉輪を攻め、
「今朝日比谷で騒いでいた安亀の一味十人が「呉竹」の離座敷《はなれ》....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
もに落ちかかってきた。 「ああ、やられる」 隆が右足にしがみつく。石倉の腕が咽
喉輪を攻める……胃に水が流れこみ、肺の中が水でいっぱいになる。久美子は空しい抵抗....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
唸った。 「さあ、どうだ、降参しろ。」 忠一は左に敵の腕を押えて、右の手で敵の
喉輪を責めた。敵は苦しそうに唸って悶いていたが、もう叶わぬと覚悟したのであろう、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
つけて、一振りに、ぎゅうといわせてやろうとしたが、襟がみをつかまれながら、又八の
喉輪へつかみかかって来た虚無僧の力には、案外な粘りがある。 「こいつ」 と、力....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ッ、こやつが」 すぐ組みしかれて、その後頭部を大地にこづかれた高氏は、右馬介の
喉輪を、からくも、片手で締め返しながら、 「小しゃくなっ」 と、足では、必死の....