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「喉頭癌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

喉頭癌の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
僕自身も肉体的にしみじみ疲れていることを感じた。僕の叔父《おじ》は去年の十一月に喉頭癌《こうとうがん》のために故人になっていた。それから僕の遠縁の少年はこの正月....
亮の追憶」より 著者:寺田寅彦
う時は子供らは近づいてはいけない事になっていた。 春田は十二三年前に五十余歳で喉頭癌のためにたおれた。私の見た義兄は、珍しく透明な、いい頭をもっていて、世態人....
過渡人」より 著者:豊島与志雄
れた妙な恰好の親指に。彼女の視線は落ちる。彼女は時々咳をする……。 ――岩田が喉頭癌を病んでから、矢島さんは費用を惜しまずその治療をさしてやった。然し岩田は矢....
南島譚」より 著者:中島敦
た依頼を引受けない訳に行かなかった。 院長の所へ行って話して見ると、あれはもう喉頭癌とか喉頭結核とかで(どちらだか今は忘れた)到底助かる見込は無いのだから、レ....
金狼」より 著者:久生十蘭
て、眼球が間断なく動いている、無気味な病気を持っていた。 葵の十五の春に、父が喉頭癌で死ぬと、分家を立てるという名目で、二十一歳の正明が、急遽、葵の家へおくだ....
落日の光景」より 著者:外村繁
長さんかどうかは知りませんが、立派な紳士で、筋向いの個室に入っていられますのよ。喉頭癌のようですけれど」 「すると、お二人とも、もう大丈夫だと言えそうですね。こ....