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喉頭結核
「喉頭結核〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
喉頭結核の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「追憶」より 著者:芥川竜之介
水の手紙を覚えている。 「これは僕の君に上げる最後の手紙になるだろうと思う。僕は
喉頭結核の上に腸結核も併発している。妻は僕と同じ病気に罹り僕よりも先に死んでしま....
「『土』に就て」より 著者:夏目漱石
ほど》言辞を費やす事は出来ない理窟《りくつ》だからである。 長塚君は不幸にして
喉頭結核にかかって、此間迄東京で入院生活をして居たが、今は養生|旁《かたがた》旅....
「「土」と当時の写実文学」より 著者:宮本百合子
たのは明治四十三年の六月で、漱石が朝日新聞に推薦した機会であった。翌年、もう節は
喉頭結核の宣言をうけ、その後は転々として五年間の療養生活の間に主として短歌に熱中....
「父の形見」より 著者:豊島与志雄
は実に立派だった。聊かも取乱したところがなかった。 君の家と遠縁に当る秋山が、
喉頭結核と腸結核で入院してるうち、或る夜、拳銃で自殺をした。あの事件だ。初め喉頭....
「南島譚」より 著者:中島敦
受けない訳に行かなかった。 院長の所へ行って話して見ると、あれはもう喉頭癌とか
喉頭結核とかで(どちらだか今は忘れた)到底助かる見込は無いのだから、レンゲの所へ....
「年譜」より 著者:原田義人
・ワルトのサナトリウムに入る。中旬、ウィーン大学病院のハイェク教授の医局に入院、
喉頭結核と診断される。つづいてウィーン郊外のキールリング療養所に入る。ドーラおよ....