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喜の字
「喜の字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
喜の字の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
助、与之助《よのすけ》、巳太郎《みたろう》の六人でござります」 喜七はおろか、
喜の字のついた名も、七の字のついた名まえすらもないのでした。奉公人のうちに嫌疑《....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
っかり面白い小説をかいて下さい」 いつか伸子に反物をおくってくれた老母は、じき
喜の字の祝いで別荘に暮している。そんな話もあって、泰造と伸子とは四五十分で藤堂駿....
「伸子」より 著者:宮本百合子
ごんだ」 「今日はお祖母さまに用があったの」 「さあ、おしき」 祖母は、自分の
喜の字の祝のとき貰った厚い緞子《どんす》の座蒲団を火鉢の向う側に置いた。 「おら....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
覚といった。神田紺屋町に鉄物問屋を出して、屋号を日野屋といい、商標には井桁の中に
喜の字を用いた。忠兵衛は詩文書画を善くして、多く文人|墨客に交り、財を捐ててこれ....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
で、鮪の鮮しいのがあるからお好な赤いのをと思って菊ちゃんを一人ぼっちにして、角の
喜の字へ行くとね、帰りがけにお前、」と口早に話しながら、お縫は上框の敷居の処でち....
「栖鳳先生を憶う」より 著者:上村松園
れた出品画なども大変に当時の画壇に反響を与えた、よい作でありました。 七十七の
喜の字のお祝いを致されおめでたい事どすと喜んで居りました。八十八のお祝いもされる....
「古い暦」より 著者:長谷川時雨
あげられた元気さに、今年五月早大内の演劇博物館で挙行される、御夫妻《おふたり》の
喜の字と、古稀《こき》と、金婚式と、再修シェークスピヤ四十巻完訳のお祝いのことば....