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喜多
「喜多〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
喜多の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
一 四月の日曜と祭日、二日つづきの休暇を利用して、わたしは友達と二人連れで川越の
喜多院の桜を見物して来た。それから一週間ほどの後に半七老人を訪問すると、老人は昔....
「雛がたり」より 著者:泉鏡花
唯一人で店にいた。 ――これが、名代の阿部川だね、一盆おくれ。―― と精々|
喜多八の気分を漾わせて、突出し店の硝子戸の中に飾った、五つばかり装ってある朱の盆....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
出すより、膝栗毛を思う方が手っ取り早く行旅の情を催させる。 ここは弥次郎兵衛、
喜多八が、とぼとぼと鳥居峠を越すと、日も西の山の端に傾きければ、両側の旅籠屋より....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
せてチラリと窓の方を眺めた。 「弱ったな、相棒は起せないし――」 「ええ?」 「
喜多公なんだよ。考えものだからね」 さっと青年の眼は怯えあがった。 「ま、この....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
ど先に在るカフェ・ネオンの別荘(というと体裁がいいが、その実、このカフェの持主の
喜多村次郎の邸宅にして同時に五人ばかりの女給が宿泊するように出来ている家で、実は....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
三条 健子 海原真帆子 紅 黄世子 第五・ナンセンス・レビュー弥次
喜多 ●第一景・プロローグ
喜多八 鴨川 布助 ●第二景・大....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ら年頃の娘を唯は置かない。姉のお国は調布の女郎屋へ売ってしまい、妹のお三は府中の
喜多屋という穀屋へ子守奉公に出しているのだそうです」 「その
喜多屋へお化けが出る....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
。駕籠に乗っても一里三十二文、それもこれも御用という名を頂いているおかげで、弥次
喜多の道中だってなか/\こんなことでは済みません。主人はまあそれでもいゝとして、....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
自分を疑うことがある。(大正十二年十月追記『十番随筆』所収) 旅すずり 川越の
喜多院に桜を観る。ひとえはもう盛りを過ぎた。紫衣の僧は落花の雪を袖に払いつつ行く....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
口を溢れそうに、なみなみと二合のお銚子。 いい心持の処へ、またお銚子が出た。
喜多八の懐中、これにきたなくもうしろを見せて、 「こいつは余計だっけ。」 「でも....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
処さ、旅籠屋へ着の前に、停車場前の茶店か何かで、一本傾けて参ろうかな。(どうだ、
喜多八。)と行きたいが、其許は年上で、ちとそりが合わぬ。だがね、家元の弥次郎兵衛....
「恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
である。果して庄五郎は小声で言った。 「おまえは知らないか。その女は三十|間堀の
喜多屋という船宿に奉公していた女に相違ない。目と鼻のあいだに住んでいながら、おま....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
甘いも心得た通人だったから人をそらすような事は決して做なかった。『優曇華物語』の
喜多武清の挿画が読者受けがしないで人気が引立たなかった跡を豊国に頼んで『桜姫全伝....
「妖怪学」より 著者:井上円了
なわち、結納の目録に、昆布を「子生婦」と書し、鯣を「寿留女」と書し、柳樽を「家内
喜多留」と書するの類は、みな文字によりて祝する縁起なり。また結納の文面には、可被....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
あった。ツイ先頃|欧羅巴から帰朝する早々|脳栓塞で急死した著名の英語学者|長谷川
喜多子女史や女子学院の学監|三谷民子女史はタシカ当時の聴講生であったと思う。が、....