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喜望峰
「喜望峰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
喜望峰の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
合せて見ねば成らなかった。それによって帰国の旅の方針を定めねば成らなかった。遠く
喜望峰《きぼうほう》を経由して、印度《インド》洋から東洋の港々を帰って行く長い航....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
それこそ早計と言わねばならない。ペリイの取った航路は合衆国の東海岸からマデイラ、
喜望峰を迂回して、モオリシアス、セイロン、シンガポオルを経、それからシナの海を進....
「暴風雨に終わった一日」より 著者:松本泰
ていった。今朝もまた、青首(鴨《かも》)が来ている。 ――二月二日。十二年前、
喜望峰《きぼうほう》の波止場で、朝霧の立ち込めた穏やかな海上を大きな水禽が群れを....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ばたちまちムキになって相闘い、また毎度人間同様の悪戯をなす。アンドリウ・スミス男
喜望峰で見たは、一士官しばしばある狗頭猴を悩ます、ある日曜日その士盛装して来るを....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
までである。もしアダマストール(訳者注 ヴァスコ・ダ・ガマの前につっ立ったという
喜望峰を守っている巨人)が彼らに現われたとしても、彼らは言うであろう、「おやあ、....
「鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
英国領事の、もう一人のエリオットの親戚なのだが、鴉片戦争が始まるや否や、印度及び
喜望峰の兵、一万五千人を引率し、軍艦二十六隻をひきい、大砲百四十門を携え、定海湾....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
競争により富と人口との増進がたちどころに停止した商業国の顕著な事例を示している。
喜望峰迂囘による印度《インド》航路がポルトガル人により発見されたので、印度《イン....
「沈黙の水平線」より 著者:牧逸馬
。「百点《ハンドレッド》、A1」としてパスしたが、B・A・Lの意向では、この船は
喜望峰廻り濠洲行きの、主として移民船に設計した関係上、内務省移民局の検査も受けな....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
かります。」 「五十六、七日かかるそうです。」 「それ位で行けるのですか。」 「
喜望峰を廻って行くとその位だそうです。」 「
喜望峰!」と一同は皆又男の顔を見た。....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、秋風今日向過。 (豪州の山や河をふみわたり、秋風の吹くこんにち南|阿に向かう。
喜望峰がどこにあるかはわからぬが、船は雲かすむほの暗さを破るようにして行くのであ....
「イグアノドンの唄」より 著者:中谷宇吉郎
であった。即ち日華《にっか》事変が最高潮に達していた頃の話である。英領南アフリカ
喜望峰の近くに、東倫敦《イースト・ロンドン》という小さい漁港がある。その西方数|....