喧嘩別れ[語句情報] »
喧嘩別れ
「喧嘩別れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
喧嘩別れの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
かりは、重行と絶交状態らしかった。 今日久し振りで二川を訪ねた。 変な羽目で
喧嘩別れをしてから、一年ばかりは全く絶交状態だった。その間にも、時々懐しくなった....
「うつり香」より 著者:近松秋江
咽喉まで出しかけた痰唾をぐっと押えてまた呑み込み、いやいや今ここでお宮を怒らして
喧嘩別れにしてしまうとこれまでお宮にやっている手紙を取り戻すことが出来ない。先だ....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
るから何とも致しかたのないことだと思う)。その後、春秋社に這入《はい》った私が、
喧嘩別れをして出た時に、大菩薩峠を置土産にして去ったのであった。 「苦楽」が発行....
「山吹町の殺人」より 著者:平林初之輔
まるまでは約束をやぶるわけにはゆかないことを意地になって言い張ったので、とうとう
喧嘩別れになったままで彼は出ていったのであった。嘉子は嘉子で「これから妾《わたし....
「伸子」より 著者:宮本百合子
いて、お互に――まあ、さっぱりしようって云うだけなのよ。その方が自然だわ、実際。
喧嘩別れみたいにして半年以上いたのに、いきなり顔を合せたんじゃ、あなただって自然....
「眼を開く」より 著者:夢野久作
酒を呷って出て行ったが、それっきり帰って来ない。そこでもしかしたら、最近に妻君と
喧嘩別れをして、後に子供も何も無い酒飲みの忠平が、ヤケクソになって二百円を持逃げ....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
の五体を見るのに、其顔に於ては左右に均しい眼がある、唯眼が二つ左右にあるだけでは
喧嘩別れの様でいけないからと云って、鼻が両者を結びつけている、それだけでは少し下....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
を見るのに、その顔においては、左右に均しい眼がある。ただ眼が二つ左右にあるだけは
喧嘩別れのようでいけないからといって、鼻が両者を結びつけている。それだけでは少し....
「常識」より 著者:豊島与志雄
たしたちがもう一度ゆっくり逢わなけりゃいけないって、そういっていました。まるで、
喧嘩別れでもしたようね。……だからあたし、癪にさわったから、その忠告に従ってやっ....
「憑きもの」より 著者:豊島与志雄
下良三、まず一杯、特級酒、次に一杯、杉幸、次に一杯。明日から仲よく別居といこう。
喧嘩別れじゃないんだぜ。別居、別居……。」 悲壮な気持ちになって、私は涙を流し....
「或る作家の厄日」より 著者:豊島与志雄
かけては、彼女と変りない。彼女との同棲生活など、おれも考えたことはない。嘗て妻と
喧嘩別れをし、正式に離別した時は、むしろさっぱりした気持ちだった。家の中で一定の....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
ぎ、そのとき、楽屋へ一人の女漫才嬢が遊びに来合せていた。彼女は亭主の漫才屋さんと
喧嘩別れして、目下相棒がなくて、楽屋へ油を売りに来ていたのだ。そこで私が、 「ど....
「光は影を」より 著者:岸田国士
もないんだけれど、現在、長久保さんとは、いつたい、どうなつてるんです? まさか、
喧嘩別れをしたわけでもないでしよう?」 と、彼は、彼女のまだ冷たい指先を、自分....
「運命のSOS」より 著者:牧逸馬
にしろ!―― All right, have it your own way!」
喧嘩別れである。警告は伝わらなかった。 5 こうしてこのキャリフォルニアン号の....
「三国志」より 著者:吉川英治
、計らずも玉璽を拾った孫堅は孫堅で、珠を抱くと、たちまち心変りして、袁紹と烈しい
喧嘩別れをして、即日、これも本国へさして急いでしまったが、途上、荊州の劉表に遮ら....