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喧擾
「喧擾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
喧擾の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
》あり。 何事や起こりたると、見物は白糸の踵《あと》より、どろどろと乱れ出ずる
喧擾《ひしめき》に、くだんの男は振り返りぬ。白糸ははじめてその面《おもて》を見る....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
が従学してからは、成斎は始終正教に侍していたのである。後に至って成善は朝の課業の
喧擾を避け、午後に訪うて単独に教を受けた。そこで成斎の観劇談を聴くことしばしばで....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
人の身を売買するというは今日の理に外れた事、娼妓にするか妾に出すか知らぬが。エヽ
喧擾しいわ、老耄、何にして食おうがおれの勝手、殊更内金二十両まで取って使って仕舞....
「取舵」より 著者:泉鏡花
雑わりつ。 天は昏※として睡り、海は寂寞として声無し。 甲板の上は一時|頗る
喧擾を極めたりき。乗客は各々生命を気遣いしなり。されども渠等は未だ風も荒まず、波....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
慄いがちとなった、様子如何にと待ち構えたる聴衆は、非常信号の内容を聞くべく、再び
喧擾し始めたが、突如として壇上に現れたる、老博士を見るや、期したるがごとく静まり....