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「営利〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

営利の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
親子」より 著者:有島武郎
い監査役というものが単に員に備わるというような役目なのか、それとも実際上の威力を営利事業のうえに持っているものなのかさえ本当に彼にははっきりしていなかった。また....
デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
異彩ある監督として特異な地位を占めてはいたが、日本のファンの一般的な趣向と会社の営利主義とに迎合する事が出来ず、映画界を隠退して、一個の自由研究家として静かな生....
三の字旅行会」より 著者:大阪圭吉
やっと聞かされ終ったところによると――なんでも、その三の字旅行会というのは、只の営利的な旅行協会みたいなものとは全然違って、一種の慈善的な奉仕会であって、陰徳を....
自叙伝」より 著者:大杉栄
糸場は大倉喜八郎個人のもので、大倉製糸場の看板をさげていた。そしてこれは喜八郎の営利心を満足させるよりも、むしろその虚栄心のためのものであるようだ。喜八郎は新発....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
はどうやらこうやら押せば明くようになって来た。 普通の劇場は一般の観客を相手の営利事業であるから、芸術本位の脚本を容れると云うまでにはまだ相当の時間を要するに....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
フランスの自動車会社シトロエンの探検隊――。これは、米国地理学協会ほどの大規模なものではないが、とにかく一営利会社としてはなかなかの仕事をしている。最初は、アフリカのサハラ沙漠を牽引車で....
光は影を」より 著者:岸田国士
ならと思う仕事を探しているわけである。条件としては、自分一人が食つていけること、営利本位の企業でなく、どこか公益という目的に結びついていること、特殊技術としてそ....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
立ではないが、各地方自治体が所有する公の管轄に属する劇場で、経営の方針は、普通の営利的な興行でなく、努めて、市民の文化的意欲を満し、健全な娯楽を提供するにあつて....
演劇への入口」より 著者:岸田国士
える。 公立劇場のない文明国は、世界に一つもないし、自治体たる都市の経営する非営利的劇場の設立は、今や、時代の趨勢である。東京都が数年前から、「都民劇場」の名....
暗号数字」より 著者:海野十三
番多種多様の諜報機関が、国内で活動した時期だと思う。国際関係のものは勿論のこと、営利専門のものもあるし、情報通信のもの、経済関係のものなどと、ずいぶんいろいろの....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
に、カントンおよびホンコン市街にて目に触れたる迷信の二、三を付記すべし。シナ人は営利の念強く、福を祈ることはなはだし。街路に往々、福徳祠と名づくる小石室あり(台....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
組合の創立(これは隣の松枝さんの病気から市長の考えついたことで、組合で医者を雇い営利主義の医者を排斥したいというのである)電車の車輌を全部ゴム輪にすること、煤煙....
作家としての問題」より 著者:小川未明
たることは疑わない。しかるに、教化というものが第二であり、第一にそれ等の経営者が営利を目的とするとしたら何うでありましょうか。もはや、そこには、教育の精神も教化....
近頃感じたこと」より 著者:小川未明
文学は、どの点より見ても、小型大衆小説にあらず、初歩の恋愛読本にあらず、従って、営利的商品にあらざることは論を俟ちません。また、そうあっていゝ理由がないのであり....
料理一夕話」より 著者:北大路魯山人
あそこで商売することになったわけだ。 * そんな経験から言うと、営利を離れなければ、ほんとうの料理の味はわからんね。 * 親身に....