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「嗅ぎ出す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

嗅ぎ出すの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
、うぬら初め家中の者共の弓の対手となっていたは、みな御老中の命によって当藩の秘密嗅ぎ出すための計りごとじゃ。――御前! 早乙女の御前! あとは拙者がお引きうけ申....
」より 著者:徳田秋声
がお銀の目にも触れた。それでなくとも、外から帰って来る笹村の顔から、その行き先を嗅ぎ出すくらいは、お銀にとってそんなむずかしいことでもなかった。そんな時のお銀の....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
の博士で。学士連中が牛頭馬頭どころじゃ。但し地獄で名物道具の。昔の罪科、見分けて嗅ぎ出す。見る眼、嗅ぐ鼻、閻魔の帳面。人の心を裏から裏まで。透かし見通す清浄玻璃....
旅愁」より 著者:横光利一
部屋に帰ったときの、パリのある夜の寛ぎに似たものを思い出し、そのときの灯の匂いを嗅ぎ出すように首をのんびりと廻しあたりを見た。すると、朝からの休む暇もなかった気....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
第二にその材料の色々な発展形態を分析し、第三にこの諸形態間の内部に横たわる連絡を嗅ぎ出すことである。即ち材料の収集・材料の整理・材料の関係づけが研究方法として挙....