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嗔恚
「嗔恚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嗔恚の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
さすがに笑い出しました。
「すると康頼《やすより》は怒《おこ》ったぞ。ああ云う大
嗔恚《だいしんい》を起すようでは、現世利益《げんぜりやく》はともかくも、後生往生....
「藪の中」より 著者:芥川竜之介
返事をしたか? おれは中有《ちゅうう》に迷っていても、妻の返事を思い出すごとに、
嗔恚《しんい》に燃えなかったためしはない。妻は確かにこう云った、――「ではどこへ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
て繋がれているのが人間である。人間はそこに罪深くも思想として迷妄世界を建立する。
嗔恚と悔恨とが苛責の牙を噛む。 人間の霊はその迷妄世界をさまよって、形なきとこ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
抱き輪の真中の円の内に仏あり。その前に三動物を画き、鴿《はと》は多貪染、蛇は多|
嗔恚《しんに》、豕は多愚痴を表わす。この中心の円より外の輪に五、六の半径線を引い....