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嗜好品
「嗜好品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嗜好品の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
となり、願望となるのであろう。光線を奪えば光線、空気を奪えば空気を、活動、音声、
嗜好品《しこうひん》、それらは、それが奪われるまでは第二義的であっても、奪われる....
「思い出の記」より 著者:小泉節子
いました。場所では、マルティニークと松江、美保の関、日御崎、それから焼津、食物や
嗜好品ではビステキとプラムプーデン、と煙草。嫌いな物は、うそつき、弱いもの苛め、....
「コーヒー哲学序説」より 著者:寺田寅彦
八九歳のころ医者の命令で始めて牛乳というものを飲まされた。当時まだ牛乳は少なくとも大衆一般の
嗜好品でもなく、常用栄養品でもなく、主として病弱な人間の薬用品であったように見え....
「話の屑籠」より 著者:豊島与志雄
はしきりに煙草をふかしている。丙の人はお茶ばかりのんでいる。そういう日常の些細な
嗜好品を、一カ月分とりまとめて、一々書き並べてみると、その勘定書の紙面に、ふしぎ....
「チューインガム」より 著者:寺田寅彦
畢竟はただ一場の空論に過ぎないと云われても仕方がないであろうが、しかしこの些末な
嗜好品の流行の事実もそう軽々には見遁すことの出来ないものではあろうと思われる。 ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
年に渉る動物試験の結果、松の実中にはヴィタミンBを多量に含み、副食物として、また
嗜好品としてきわめて優良であり、特に米を主食物とする我が日本人には栄養価大にして....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
味の増加したこと、次には柔かいものの多くなったことである。昆布は今でも関西地方の
嗜好品として行われているが、生で榧・搗栗を食う人はもうなくなった。熨鮑のごときは....