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嗜虐的
「嗜虐的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嗜虐的の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不必要な誠実論」より 著者:宮本百合子
る鞭のような響きを立てる云いかたかもしれないが、私は歴史というものに対してもっと
嗜虐的でない感情を抱いております。私たち共通の未熟さというものについては、あなた....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
、どの場合にも主に、神様か人間かの区別があるだけで、とに角偉い存在の審美的な又は
嗜虐的な娯楽のために、スポーツが存在したのだ。今日では神様はスポーツを好くか好か....
「山中常盤双紙」より 著者:寺田寅彦
と同時に、また一方ではおそらく昔の戦乱時代の武将などに共通であったろうと思われる
嗜虐的なアブノーマル・サイコロジーに対する適当な刺戟として役立ったものであろうと....
「澪標」より 著者:外村繁
うしても自分から足を開くことはできなかったと言う。 しかし私はとく子を辱めて、
嗜虐的な快感を昧おうとするのではない。医者といっても男である。とく子は男の前に女....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
え、この日、情報によってすでに知っていた足利軍を、はるかな眼下に見つつ、ひそかに
嗜虐的な笑みをふくんでいたのだが、ほとんど、予期していた対峙も見ない電瞬のまに「....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
夢幻と昂奮の渦にひきこむのか。または子供の野性というものは、余りに美しいものへは
嗜虐的に、かえって無性な暴に誘惑されて挑みかかってみたくなるものか。 見ると、....