嗟歎[語句情報] »
嗟歎
「嗟歎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嗟歎の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
対する疑惑が青天に群がる白雲のごとくわきだしたところであった。かれはいまチビ公の
嗟歎を聞き、覚平の薄幸を思うとこの世ははたしてそんなにけがらわしきものであるかと....
「魔都」より 著者:久生十蘭
の如くに無慮無数の魑魅魍魎がほしいままに跳梁跋扈しているように感じられてならぬと
嗟歎したが、げにもっともな感想であった。この朝、日比谷公園では青銅《ブロンズ》の....
「墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
た。いまの竜太郎の話を相手に通訳してやっているのだった。圧しつけたような呻き声や
嗟歎の声が、波のようにその人垣を揺り動かした。 穹窿の柱のあたりで、啜り泣くよ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
嫌われなければならぬというのは、仮に是非もない自然の運であったとしても、なお深く
嗟歎すべきことではある。 嫌いなら嫌いでそれも結構と言ってよいが、好いじゃない....