嘆き悲しむ[語句情報] » 嘆き悲しむ

「嘆き悲しむ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

嘆き悲しむの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
が直るんでござんしょう!」 ぞっとおぞ毛を立てながら、おのが身ののろわれた病を嘆き悲しむかのようにつぶやいたものでしたから、伝六はいうまでもないこと、右門も事....
遺書に就て」より 著者:渡辺温
支那の小説で、ある人妻が佯って、井戸の中に身を投げたように見せかけて、どれ程夫が嘆き悲しむか、それに依って夫の、自分に対する愛情を測ると云う話を読んだことがござ....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
に引っ張られて、うまく動きだしたのに気づくと、にわかに泣き叫びだしました。彼等の嘆き悲しむ有様といったら、まあ、なんといっていゝのかわからないほどでした。 さ....
阿霞」より 著者:田中貢太郎
で何もいうことができなかった。女は驢に鞭を加えて飛ぶように往った。景はそれを見て嘆き悲しむのみで如何ともすることができなかった。 その年の試験に景は落第して、....
丹下左膳」より 著者:林不忘
一に先生のお血を……」 「栄三郎様!」 「いや、こうなりましたうえは、いたずらに嘆き悲しむより、まず乾雲を取り返して後難を防ぐのが上分別かと――」 「栄三郎さま....
紫大納言」より 著者:坂口安吾
笛を奪いとられた悲しさに、私の涙が赤い血潮とならないことが、もどかしい。あなたの嘆き悲しむさまを、今宵も亦、再び見なければならないことが、一命を失うよりも、せつ....
親鸞」より 著者:三木清
はすでに入滅した、現在の我々はもはや釈尊に遺され捨てられてしまったのであると彼は嘆き悲しむのである。いたずらに過去を追うべきではない。またいたずらに未来を憧れる....
三国志」より 著者:吉川英治
でいらっしゃるのですか。どんな凶夢でも夢はどこまでも夢に過ぎません。そんなことで嘆き悲しむなど、愚の骨頂というものです。およしなさいおよしなさい」 関羽は打ち....
三国志」より 著者:吉川英治
の機に、衝立の後ろから歩いてきて、魯粛へいった。 「粛公。あなたは、皇叔がなんで嘆き悲しむか、仔細をご存じか」 「わかりません」 「蜀の劉璋は、漢朝の骨肉、いわ....
三国志」より 著者:吉川英治
集まりました。そして白の弔旗と黒い喪旗を立てならべ、一つの蓋霊車を崇めて、人々の嘆き悲しむ声が夜明け頃まで絶えませんでした」と、目撃したその日の実情を口々に伝え....