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嘉
「嘉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嘉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
十一の秋だったそうです。年代にすると、黒船が浦賀《うらが》の港を擾《さわ》がせた
嘉永《かえい》の末年にでも当りますか――その母親の弟になる、茂作《もさく》と云う....
「或る女」より 著者:有島武郎
。葉子はなんとなくその行燈に興味をひかれてしまっていた。いたずら好きなその心は、
嘉永《かえい》ごろの浦賀《うらが》にでもあればありそうなこの旅籠屋《はたごや》に....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
た。クララは眼を外にうつすことが出来なかった。 「あなたの懺悔は神に達した。神は
嘉し給うた。アーメン」 クララはこの上控えてはいられなかった。椅子からすべり下....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
その他大勢 鹿見宅膳(神官) 権藤管八(村会議員) 斎田初雄(小学教師) 畑上
嘉伝次(村長) 伝吉(博徒) 小烏風呂助(小相撲) 穴隈鉱蔵(県の代議士) 劇中....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
。」 小次郎再び化転して、 「あんな事を云うよ、お婆さん。」 「悪い餓鬼じゃ。
嘉吉や、主あ、もうあっちへ行かっしゃいよ。」 その本体はかえって差措き、砂地に....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
自己の責務の遂行を等閑視する、人気取式の神信心を排斥する。神は断じて単なる讃美を
嘉納されない。われ等は真剣な仕事の宗教熱烈な祈願の宗教、純真な尊敬の宗教を唱道す....
「頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
日《ようしゅうとおか》(清初更俗強制《しんしょこうぞくきょうせい》の殺戮)とか、
嘉定屠城《かていとじょう》とか大口開いて言ったものだが、実は一種の手段に過ぎない....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
っているのを見受けたのである。 煙雨楼 抗州から上海への帰路、
嘉興の煙雨楼というのに立ち寄ってみた。
嘉興という処はちょっと島みたいになって....
「孟母断機」より 著者:上村松園
憶い出すごとに、一代の儒者、安井息軒先生の、右のお言葉を連想するを常としている。
嘉永六年アメリカの黒船が日本に来て以来、息軒先生は「海防私議」一巻を著わされ、軍....
「座右第一品」より 著者:上村松園
居堂にも蕭白の美人があります。二枚折の又兵衛の美人観桜図は山田長左衛門さんと山田
嘉三郎さんとに同じ図がありまして、私は
嘉三郎さんの方のを縮図させて貰ったのを覚え....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
御隠居さんなんざ歯に障りましょうね、柳屋のは軍鶏だから。」 「誰だ、交ぜるない、
嘉吉が処の母親さえ、水天宮様へ日参をするという騒だ。尋常事じゃあねえ、第一また万....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
が、何の、これでは済まさない、一つ風並が直りさえすれば、大連か、上海か、香港、新
嘉坡あたりへ大船で一艘、積出すつもりだ、と五十を越したろう、間淵が言います。この....
「妖怪学」より 著者:井上円了
れども、あしき字を選ぶものは、おそらくはなかるべし。例えば、福、吉、平、正、喜、
嘉、忠、長、善などはよく用いらるる文字にして、なお、かく直接に意味を有せざるも、....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
とき、仏教が渡来して疫病が流行し、くだって敏達天皇の朝に至って、また疫病流行し、
嘉永年間、米国の軍艦が渡来して彗星が現れたということがあります。これは、ひとり和....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
食後には氷菓子を注文したのだが、思えば家郷はいまや飛雪の時なのである。) 新
嘉坡舟中作(新
嘉坡舟中の作) 船走南溟上、晩来暑末。 (船は南のくろずんだ海上を....