嘉助[語句情報] » 嘉助

「嘉助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

嘉助の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風の又三郎」より 著者:宮沢賢治
ちょうはあ かぐり。」と高く叫ぶ声がして、それからまるで大きなからすのように、嘉助《かすけ》がかばんをかかえてわらって運動場へかけて来ました。と思ったらすぐそ....
入れ札」より 著者:菊池寛
人物 国定忠治 稲荷の九郎助 板割の浅太郎 島村の嘉助 松井田の喜蔵 玉村の弥助 並河の才助 河童の吉蔵 闇雲の牛松 ....
」より 著者:島崎藤村
蠅は多かった。やがてお春の給仕で、一同食事を始めた。御家大事と勤め顔な大番頭の嘉助親子、年若な幸作、その他手代小僧なども、旦那や御新造の背後を通って、各自定ま....
」より 著者:島崎藤村
」 お倉は弟が出した巻煙草に火を点けて、橋本の姉もどうしているかとか、大番頭の嘉助も死んだそうだとか、豊世を早く呼寄せるようにしなければ、正太の為にも成らない....
風野又三郎」より 著者:宮沢賢治
「ちゃうはあぶどり、ちゃうはあぶどり」と高く叫ぶ声がしてそれからいなずまのように嘉助《かすけ》が、かばんをかかえてわらって運動場へかけて来ました。と思ったらすぐ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
一向、そんなことは苦にしていない。 彼は精悍な面魂《つらだましい》をして、多田嘉助が睨み曲げたという松本城の天守閣を横に睨み、 「何が何でえ、ばかにしてやがら....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
てのみはじめました。 「うん、材木がウンと積んであるがのう、みんなこりゃ下原宿の嘉助が手で入れたのだのう。嘉助め、うまくやってるのう」 一人が、道一筋むこうに....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
すべての役目が果されてしまうわけです。 そこで、先晩は、専《もっぱ》ら下原宿の嘉助の娘のお蘭の出世が話題となり、後ろに聞いていたがんりきの百を大いにむずがゆが....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はありませんでした。 それから道庵は長沼流の「兵要録」の原本を見たり、義民多田嘉助の筆跡を見たり、臥雲震致《がうんしんち》が十四歳のとき発明した紡績機械の雛形....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
山の町からもえらいのが出たものさ。この穀屋の後家さんが関で、それに続いちゃ、あの嘉助が娘《あま》っ子《こ》のお蘭さんだなあ。あのお蘭さんなら、イヤなおばさんのあ....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
か?」 店にいた小僧が恐る恐る訊いた。 「十二神貝十郎と云うものだ」 主人の嘉助が奥から飛んで来た。 「これはこれは十二神の殿様で。……」 「ああ主人か、訊....
入れ札」より 著者:菊池寛
心の裡では、直ぐその顔触が定った。平生の忠次だったら、 「おい! 浅に、喜蔵に、嘉助とが、俺と一緒に来るんだ! 外の野郎達は、銘々思い通りに落ちてくれ! 路用の....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
路伴れは田所碧洋とて、蛮骨稜々たる快男児、旭川市を根拠として嚮導を求めしに、成田嘉助氏という豪の者を得たり。植木を業とせるが、年来盆栽になるべき珍木を巌壁の間に....