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嘉吉
「嘉吉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嘉吉の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
め、家《うち》の中は陰気な空気の裡《うち》に常よりは賑《にぎ》わった。七つになる
嘉吉《かきち》という男の子が、いつもの陣太鼓《じんだいこ》を叩《たた》いて叱られ....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
、愛妾寵臣の側に居た方が快適であるし、亦安全であるに違いない。殷鑒遠からず、現に
嘉吉元年将軍|義教は、重臣赤松|満祐に弑されて居るのである。 亦飢饉時の普請に....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
た星条の国旗を高くそこに掲げていたころである。 中津川の商人、万屋安兵衛、手代
嘉吉、同じ町の大和屋李助、これらの人たちが生糸売り込みに目をつけ、開港後まだ間も....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
。」 小次郎再び化転して、 「あんな事を云うよ、お婆さん。」 「悪い餓鬼じゃ。
嘉吉や、主あ、もうあっちへ行かっしゃいよ。」 その本体はかえって差措き、砂地に....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
はいうものの、応仁の乱は、足利時代史において珍しい性質の兵乱とはいえない。応永・
嘉吉にあった騒動をただ一層大袈裟にやったまでのことに過ぎぬ。したがって応仁の乱は....
「十六日」より 著者:宮沢賢治
から畑にあるもので食べられるものを集《あつ》めていろいろに取《と》り合せてみた。
嘉吉《かきち》は朝いつもの時刻《じこく》に眼《め》をさましてから寝《ね》そべった....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
ple をそう云う事が沢山ある、と云い出した人さえある。アメリカ帰りの語学者山田
嘉吉君及び其の細君の山田わか子君の如きそれである。しかしこんな場合には、アメリカ....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
御隠居さんなんざ歯に障りましょうね、柳屋のは軍鶏だから。」 「誰だ、交ぜるない、
嘉吉が処の母親さえ、水天宮様へ日参をするという騒だ。尋常事じゃあねえ、第一また万....
「埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
を看取し得ないのであった。正長、永享の土一揆は彼の三十歳近いころの出来事であり、
嘉吉の土一揆、民衆の強要による一国平均の沙汰は、彼の三十九歳の時のことで、民衆の....