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嘉納
「嘉納〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嘉納の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
の今までの忠実と親切とは充分腹に浸みて居るに違いない、此の後とても余の親切は多少
嘉納するに足ると思って居るらしい、腹を立ったも少しの間で再び余の言葉に耳を貸す事....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
能、噺をやって長陣を張り、敵を退屈させて勝つことが出来たと言った。秀吉も此の言を
嘉納し、ここに小田原は戦塵の中にあって歓楽場に変ったのである。 東西南北に小路....
「運命」より 著者:幸田露伴
に事えて孝を以て称せられ、洪武十七年|旌表せらる。其の立言|正平なるを以て太祖の
嘉納するところとなりし又是一個の好人物なり。時に事に当る者、子澄、泰の輩より以下....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
覧に供しまするもお恥ずかしい程の品々にござりまするが、何とぞ御憐憫を持ちまして御
嘉納賜わりますれば恐悦にござりまする……」 近侍の者に捧持させて、何よりも先ず....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
こし召され候事。 とある。 これは新政府行政官から出たもので、主上においても
嘉納あらせられたとの意味の通知である。総管所からはこの趣を村じゅうへもれなく申し....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
みに見本の皿破片全部別送|仕候あいだ、なにとぞ新品とお較べのうえ御満足をもって御
嘉納下さるよう願上げ候。頓首。」 主人は、のこりの十一枚のうえへ思いきりよく卒....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
自己の責務の遂行を等閑視する、人気取式の神信心を排斥する。神は断じて単なる讃美を
嘉納されない。われ等は真剣な仕事の宗教熱烈な祈願の宗教、純真な尊敬の宗教を唱道す....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
は、史談会からも誰れかその委員に加わってもらいたいという事で、私がそれに当って、
嘉納治五郎氏委員長の下に、漢学の専門家などと共に毎年一回湯島の孔子の廟で祭典を行....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
オポルト殿下にささげたということを聞いて、非常に驚いた。メルキオルは、その敬意を
嘉納《かのう》せられる思召《おぼしめ》しが大公爵にあるということを、前から匂わし....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
断で開け、アラ神を曝露した涜神の悪人、茅野雄は教法の大敵でござるぞ! 神も虐殺を
嘉納なされよう! 何を汝ら躊躇しておるぞ! 一手は正面からかかって行け! 一手は....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
の奥からカラカラカラカラと鈴の音がした。 「おお鈴の音がする鈴の音がする。神がご
嘉納なされたと見える」 オンコッコは仰天し、思わず両手を天へ上げたが、にわかに....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
翌十四日、いよいよ大政奉還の旨を朝廷へ対して奏聞した。一日置いた十六日朝廷これを
嘉納した。つづいて同月二十四日、慶喜は更に将軍職をも、辞退したき旨奏聞したが、こ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
う意味を概略陳述して、若井兼三郎の作家に対する好意を御披露に及んだ所、聖上にも御
嘉納あらせられた旨を松尾氏はありのままに若井氏に物語ったのであった。 「そういう....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ろしさにあの魔窟に陥るということは我が本望でない。ただ我が本師釈迦牟尼仏がこれを
嘉納ましまして私をして快く最期を遂げしめ給わるようにという観念を起して法華経を一....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
ところは、ことごとにすなわち我になししなり、とありますとおり、あなたの愛情は神に
嘉納せられます。 しかし私は今あなたにもう一つの愛情を求めたい。それはあなたの....